♢こちらの素敵な企画に参加させていただきます…!
『九十九路の羅針盤』…illust/60865485
♢素敵な絆を結ばせていただきました!-婚姻関係
ワルド・セーテルーフさん(ワルドさん)…illust/61330301
これで迷うのは一体何度目だろうか。気の赴くままに歩いてみれば、大抵こうして迷ってしまう。
静かで少し薄暗い森の中、私は一人当てもなく彷徨っていた。厳密に言えば当てがないから彷徨うしかなかった。
そんな中で出会った<彼>。腕や顔に綺麗な白薔薇を咲かせた<彼>はこの近くにある国の者だそうで、せっかくだからとそこまで案内してもらうことになった。
「森の中だと人もいませんし、流石に動物とは話せないので心細かったです。助かりました。」
道すがら、互いに他愛ない会話を交わす。聞けば彼は国の者どころか国の王だとか。決まった国を持たない私からすれば、単純にすごいと思っただけだったのであまりいい反応はできなかったけれど不快に思ったりしただろうか。していたら申し訳ない。
彼は口こそ悪けれど、とても優しい、温かい人だった。世界をあちこち回っているとどうしても運が悪い時というものはあって、時折面倒な案内人にあたることがある。ただ、今回はどうもそうではないようで安心。
彼の国はとても綺麗な国だった。中央の大樹やその根元にある大きな花畑、そしてその周囲に広がる街並み。
種族柄花とは切っても切れない縁を持つ者として、そして個人的な好みとして、この国をもっと知りたいと思った。暫らく滞在してもいいかと聞けば、彼は快く了承してくれた。
「何から何までありがとうございました。お礼にしては些細な物ですがよければ。色は違えど、貴方のものと同じ花です。」
(ピンクの薔薇の花言葉-「感謝」)
此処に来て数日が過ぎた。そうしてわかった大樹や墓、ザフラアナのこと、そして皆が愛する『王様』のこと。
お礼という形で花売りをしながら、また彼と会いたいと思った。会ってまた、他愛ない話をしたい。そうして運命とは不思議なもので、程なくして再会することができた。
特別滑稽な不幸話でも、とびきり気後れするような幸せ話でもない。子供が転んで大泣きしていたから花をあげただとか、隣国で変なものを買っただとか、そんなどうしようもなく他愛のない話。だというのに不思議と心がぽかぽかと温かくなる。それは彼が聞き上手だからなのか、もっと別の意味があるのか。
「とても楽しかったです。私、暫らくはまだここにお世話になると思うのでまた会いに来て下さい。私から会いに行ってもいいですけれど、何分父王様のご予定までは把握できませんので。……これはその前払いです。」
(ラベンダーの花言葉-「貴方を待っています」)
募り募る想いはやがて小さな蕾となり、
そしてある日、それは綺麗な花となる。
「二回りですか、それは確かにびっくりですね。どおりで時折ジジクサイ発言が……ふふ、冗談です。」
「素敵な申し出、ありがとうございます。いえ、申し出というよりはお誘い、でしょうか?貴方が嘘を吐かないということでしたら私もそれに答えねばというもの。私も自分の気持ちに素直になった上でお返事させていただきますね。
____ずっと貴方の傍にいさせてください。勿論貴方がお花になり替わっても、そして叶うのなら私が死ぬまで、いえ、死んだ後も。」
♢グレース
性別:女性 年齢:24歳 身長:157cm
所属:明星の羅針盤
STR:0 INT:6 DEX:4 AGI:0 LUK:0
「お花をどうぞ。お代は結構、代わりにそのお花によってもたらされた幸せを、次にお会いした時にでも聞かせてください」
「む、困りましたね……完全に迷子です」
♢花咲き族
花と共に生きる種族。瞳には常に小さな花を映し、その身には淡い花の香りをまとう。
特に定まった定住地はなく、少数ではあるが各地で見られ、各々の生活を送っている。
種族の者は皆“花咲き”と言ってどこからともなく花を生む力を持つ。
ただ、能力以外は基本的に普通の人間と同じだそう。
♢絆について種族や性別関係なく、相性を重視させていただきます。関係性は恋愛以外でも構いませんが、できれば温かい関係性だと嬉しいです。
ありがたくもメッセージをいただいた際は即日から2日以内に返信させていただきます。それを超過しましたら不具合など考えられますので、お手数ですが再送していただければ幸いです。
♢既知関係について
こちらも随時募集させていただいております…!こちらはNGございませんので、お気軽にお声かけくださいませ。
♢世代交代企画は初めて故、何かとご迷惑をおかけすることもあるかとは思いますが何卒よろしくおねがいいたします。
2017-02-03 13:34:05 +0000