【花冠】ディアナリア【マドイビト】

のωの
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*花冠を戴く者【illust/55830776
*マドイビトの投稿です。(※服に染みた血液表現有りです、お嫌いな方はご注意下さい。)

◇意思の力(novel/7474575)…更新:2017/1106

■ディアナリア ・2期【illust/57670280
▼スキル:ステルス 昼夜之瞳(現状:この世の全てが穢れとしか認識出来ない)
▼鍵:カンテラの灯り(仄かで柔らかく温かい、不思議なカンテラの灯り)

■夫:クィエルツ・ユウユウ・蘭/ユウタ・オ=テラ
・2期【illust/57704887】/マドイビト【illust/59967700

 優汰/クィエルツ・ユウユウ・蘭/ユウタ・オ=テラ(アフター)
illust/68014618

息子:レイジニクス【illust/58249944
 娘:クィエルツ・メイメイ・蘭【illust/58241289】/マドイビト【illust/60024127

双子の兄:スミレ【illust/57758803】/マドイビト【illust/60142350
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その日、彼女は一人で荒御霊と対峙していた。
夫は数日前に怪我をした為、大事をとって息子と一緒に留守を頼んでいた。

いつもの様に迷える魂を確保し、
いつもの様に空へ還そうとしたとき、
魔王の罠に彼女は嵌ってしまった。

怨念渦巻く荒魂に忍ばされていたソレは、
まるで赤い薄紗のように、彼女の瞳と脳にまとわりついた。

彼女は今、瞳に映るもの全てがこの世のものではない何かに見えている。
怯え、怒り、悲しみの中を彷徨っている。

幽かに脳裏をよぎる愛しい人の声は、
地から響く怨嗟にまぎれて聞こえなくなってしまった。

幽かに脳裏をよぎる愛しい人の面影は、
腐臭を放つ穢れにまぎれて思い出せなくなってしまった。

最早、彼女は手負いの雌豹であり、近づく者全てに牙を剥いて襲いかかっては
身を隠して逃げる風の獣と化した。

彼女は帰りたいだけなのだ。

…何処に?

私には好きな人が居た筈だ。
私には愛しい人が居た筈だ。
何処かにその人が居る筈だ。

私を待ってくれている筈だ?

彷徨い疲れ、膝をつき見上げた空は澱み、月も星も見えはしない。
手にしたダガーも血濡れとなり星命の輝きは失われてしまった。

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*再び御縁を結んで頂きました (11/20) *

・マドイビト・ユウユウさん【illust/59967700

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 ※不備等ございましたらご連絡いただければ幸いです。
 ※キャプションは随時編集いたします。

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2016-11-17 05:08:53 +0000