【星処】一二尊 夜弦彦【子ども】

百舌@ブクマ大遅刻
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星が落ちた処【illust/58559310

一二尊 夜弦彦(ヒフミ ヨヅルヒコ)
14歳 160cm 一人称:僕 二人称:貴方/お前/~さん/呼び捨て
補足【illust/59444865

11/21更新
新たな症状
左眼に新たな星の症状が見つかる。青みを帯びてその目の中を星が流れています。
本人の感情の変化により星の光量や数が変動します。
喜、羞恥:最も光量が増える。緊張、警戒、恐怖:蛍のように星がちらちらと瞬く。
怒り、:光がもっとも少なく見える。悲しみ:青みを帯びた部分が夕焼け色(赤紫のグラデーション)に変化。

10/23更新担当の素敵な研究員様が決まりました
芦屋 満晴さん【illust/59378738

12/1更新
この研究所へ来てから、数ヵ月経った秋の中頃。僕に新たな星が生まれた。
左目に現れた星は、髪の星と違い僕の感情により変化するらしい。僕の左目に現れた星を見て、あの人は髪の星もこの目の星も好きだと言った。
言われ慣れない言葉がむず痒い。

左目に星が現れはじめてから、あの人は更に研究に没頭しているようで彼岸の付き添いで参加した食事会で見かけた時は明らかに酷い顔色をしていた。それでも僕を見つけると、いつものように嬉しそうに笑いかけて。
彼が何を考えているのか分からない。

あの人に頭を撫でられた時、奇妙な感覚を覚える。
ずっと両親と彼岸以外の人間に触れられる事が怖くて苦痛で仕方なかった筈なのに。
―彼に触れられる事が嫌ではなかった―

自分でも感じ始めている。僕は彼に心を開きかけてる。それがわかると同時にまた裏切られる恐怖が溢れ頭から離れない。
信じていた人に裏切られ見捨てられる事がどれ程辛いか知ってるから。
彼の優しさが本当だとしても、僕の背の痕を見た時のあの人の顔を想像すると震えが止まらない。

それから数日経ったある日、彼が倒れた。
医務室へ運ばれたあの人の元に駆けつけた他の研究員から話を聞いた。彼は幼い頃病弱で長年入退していたのだと。
何故彼岸もあの人も平気でいられる。彼は躯が弱いそぶりなど一度も見せなかった。何故、あんな風に笑っていられる。倒れるまで必死になれる。
―何故、あんなにも…―

「満、晴」
体調を回復させ、いつものように僕の星を調べていた彼に僕は初めて彼の名を呼んだ。
何気なく呼んだ彼の名に、それだけで満晴は嬉しそうに笑って僕を撫でた。躰はやはり強張ってしまったけれど、僕は少しだけ、心が温かくなった。
考えていたこと。
僕はずっと自分が怖れていたことを彼に打ち明けようと思った。この怖れは自分の弱さだから。この怖れを抱いたまま彼と居てはいけないような気がした。
(彼にだけは、知ってほしい。でも、もしまた)
―また―

その日の彼の診察で、僕はあの日以来初めて他人の前で背中の痕を晒した。火傷の痕を見た彼は―いつものように僕の頭を撫でて、なにも変わらず接してくれた。
―あの時の、父と母と同じ言葉をかけてくれた―

一つ変わったことは、満晴がその日から僕の星の他に火傷の様子も診てくれるようになったこと。
くすぐったかったけれど、嫌ではなかった。

冬が近づいて来た頃。プラネタリウムへ向かう途中の満晴が森の木の上で寝ていた僕を見つけ声をかけてきた。

「寝ていただけだ…研究所では落ち着いて寝られない。いつも此処で寝ているから気にする必要はない」

そう説明したのに、満晴は僕が心配なようで此処で寝続けることにあまり賛成してくれない。満晴の部屋で寝ないかと言われたから、僕は寝床を満晴の部屋へ移すことにした。

「床で寝る」といった僕に、しかし彼は僕にベッドで寝てもらいたいらしくて。布団を一枚追加してまで寝床を用意してくれた。
(過保護だと、思う)
久しぶりに肌に触れるベッドの感触。家族以外の人間とこんな近くで寝床を共にしたことが無かったから緊張で落着けなかったのに。不思議と僕の心は穏やかでいられた。

それ以来満晴は森で寝ようとする僕に一緒に寝ようと声をかけてくるから、僕は彼と寝床を共にすることが日常となった。
ベッドに入ると満晴は寝る前に「おやすみ」と僕の頭をなで、自分は暫く部屋で作業をしているようだった。

―でも、僕が目覚めた時には必ず傍にいてくれるから。だから―
「おやすみなさい」


大切な双子の妹
一二尊 彼岸ちゃん【illust/59379029
全ての事の優先順位。絶対的に守るべき存在。
太陽の下に出られない彼女の夜の散歩等に付き添っている。妹だから、と本人は思っているが心の奥底では双子に生まれた時自分が彼女の栄養を奪ってしまったからと罪悪感を感じてる。
「生れる前からずっと一緒だ。何処にいても彼岸は僕が必ず守る」
「来て彼岸。またあの場所で僕の星を見せてあげる」
「彼岸に何かあったら僕はあいつらを決して許さない」


満晴さんの昔馴染みであり友人様
土御門 雨月さん【illust/59378615
満晴さんが風邪で倒れたのを機に知り合う。雨月さんから満晴さんの過去や性格を聞き、ヨヅの心を開くきっかけを作ってくれた。
「…言われなくても見てる。僕は風邪を引く程弱くない。僕の心配より自分の心配をしろ」
「守りたい人間がいるなら力は付けるべきだ。強くなければ大切な者を守れない」
「…満晴の優しさが本物で有れば有るほど僕は…。…なんでもない。忘れろ」


非常に警戒心の強い性格から子供を集め外部との一切の情報を遮断する研究所の人間に不信感を抱いており、心を開けず反発的な態度を見せる。
子供達にも中々心を開けず自ら交わろうとはしない。今は唯一双子の妹だけが特別な存在。
背の火傷痕のせいで幼い頃から差別的に見られていたこともあり家族以外の人間と関わること、触れ合うことを嫌う。

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キャプション随時更新

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2016-10-08 15:04:35 +0000