「誰かに、僕の価値観を、…世界を変えられたくない。」
こちら(illust/55830776)の企画に引き続き参加させていただきます。
ヒヒル(陽の国/知力 7pt:武力:6pt)
一人称:僕/二人称:あなた、~様、~さん
父:ヒル(illust/58780352)
「嘘をつき続ける父さんを裁くのは、母の役目です。…ですから、僕が口を出すことではありません。馬に蹴られますよ」
母:ヴァリハル(illust/58824037)
「母さんのことを、なんて厳しく苛烈な人なんだろうと言ったら、お前は何を言っているんだというような顔で見られました」
きょうだい:シャーマ(illust/59470712)
「僕はシャーマがいつか悪い人に騙されるんじゃないかと思ってとても心配で…心配で…。何でも信じちゃだめですよ…?」
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素敵なご縁を頂きました。タァシ族のサルヤさん(illust/59363856)
前を見つめる煌めいた瞳。彼にはどう願っても持ちえないものでした。
…世界を壊すかもしれない煌めきでも、手を伸ばさずにはいられませんでした。
「…はじめまして、お嬢さ…ん?ンン?いえ、お嬢さんですね。ええ、はい。ボクの鰭にご興味がありますか?
先祖代々の特徴の一つで…キラキラと綺麗ですよね、よければ切り取られますか?まあ新たに生えてはきませんが…」
とある非番の休日でした。特に当てもなく街を歩いていた彼は、運命に出会います。彼の自慢の鰭を、物珍しそうに見つめる少女と出会ったのです。厚いレンズの向こうからでもわかる、綺麗な瞳をした少女でした。後ろばかりを向く彼の瞳とは、正反対の、きらきらと輝いた瞳でした。
「僕今日は非番なので、サルヤさんのフィールドワークについていこうと思うんです。砂漠でもどこでもお供しますよ
力には自信ありますから荷物持ちしますし…ああ、喉が乾いたら言ってください。どこでだって雨を降らせちゃいますから」
自分に持ちえないものを有した人間は、彼にとっては恐ろしいものでした。そう言った人と関わるたび、彼の閉じた世界に、ひびが入るような気がしたからです。けれど、少女だけは、彼女とだけは、関わりを断とうとは思えなかった。もう、そう思ってしまった時点で、彼の世界なんて壊れてしまっていたのです。彼はずっとずっと後になって気づきました。
「…誰かを追って知らない世界に飛び込んで、もしその人に振り向いてもらえなかったら、僕は泡になることもできないと思う、んです
だから僕は世界を閉ざして、だれの意見も聞かないで、一人で生きて行こうって、そう思っていました。でも、なんでかな
サルヤさんにだったら壊されてもって…ううんサルヤさんだからこそ、僕は追っていきたいのかもしれない。知らない世界へだって」
彼は自分のことを、裁かれるべき罪人だと思っていました。うそを重ねて生きていました。知らない世界にだって、行ってみたかったのです。見てみたかったのです。けれど、一人で飛び出す勇気なんてなかったから、嘘をついて生きていた。僕は、閉じた世界で十分だと。
凝り固まった彼を壊したのは、煌めく少女が、瞳に宿した光でした。
「ごめんね、僕はとてもとてもめんどくさい人間です。あなたをずっと追っていくし、あなたの隣に立つのは僕であってほしいし
…あなたに僕以外を好きになってほしくはなくて、あなたの別の幸せを祈ることなんて、出来やしません。
ねえサルヤさん、僕を好きになって。」
ふたを開けてみれば、彼は、童話のお姫様にはなれそうにない、わがままな人間でした。
けれど、彼にとってのお姫様と幸せなエンディングを迎えるための努力は、惜しまないことでしょう。
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白狼の父とプラブニックの母との間の子。
笑っていることが多く、柔和で親しみやすそうな少年…のような青年。
穏やかで大人しそうに見えるものの、彼は日々傘を手に罪を裁き罰を課す。
見慣れてくると、笑顔がどこか酷薄そうに見えてくる。けれど、彼は嘘はつかない。とても正直者。
ただ、優しいわけではないし、笑顔自体は薄っぺらな作り物。
不揃いな羽は、実際は異なる3対の羽。
3対が生えそろうには彼の背中は小さすぎたせいか、脆く、羽ばたくことはできない。
彼は丈夫な傘で空に漂い、父から継いだ力で自身を釣り上げる。…すぐに落ちてしまうようだが。
◇プラブニックの一族
皮膚の一部が魚の鱗のようになっており、魚の尾鰭が付いている。
遠い昔、別の場所に住んでいたと言われているそう。
◆スキル-珠玉鰭
プラブニックの一族の特徴の一つである尾鰭。生まれや環境によって
様々な色や形があり、その尾鰭は高値で取引される。
◆スキル-ハルフゥの託宣
未来予知の能力であり、他種族の血が混ざることによってその力は増す。
◆スキル-雨溜の根
彼の根には、飲みきれないほどの潤いが溜まっている。
◆スキル-裁定眼
罪の裁定を得手とする瞳。
◆スキル-血雨占い
ワインを用いた占術。盛大に莫大な量のワインを用いるらしい。
ワインを紡ぐことが苦手な彼の占術後の現場の凄惨振りから名がついた。
■婚姻について
所属、種族等、関係なく何か良いご縁があればと思います。
もしメッセージをいただいた際には即日~三日程でお返事をさせていただきます。
万が一、それ以上たっても反応がない場合は、障害等の可能性がありますので、再度ご連絡下さい。
何か問題ありましたらお知らせください。
キャプションは随時編集します。
2016-10-04 10:51:37 +0000