【人形館の安息日】†【illust/54961214】
「ここまでだ」
Q : ?/男/182cm/†4 )
▶ 予感:2/逃避 たいせつなもの:8/面 おもいだしたもの:3/炎 ギフト:2/火の呪い 確信:-/--
▷ 第一場面:illust/55606677 第二場面:illust/56400807 第三場面:illust/56964233
▶ 前期までの共鳴(敬称略)
第一場面:ブランシュ(illust/55578542)→(illust/57358536)
「君はどうか泣くな」
第二場面:エトランゼ(illust/56116719)→(illust/57165013)
「好い途を」
第三場面:クー(illust/56831652)→(illust/57342098)
「君を縛るものは今やない」
▷ 共鳴達成
96号さん†illust/57185675
「やあ君、顔色が優れないようだけど」
(恐る恐る部屋を探して廊下を進んでいった一番最初を思い出す。
真っ白な姿にあの子の姿が重なって、声をかけずにいられなかった。)
(さっきから何を……)
「…………コハク?」
(おお、すごい反応)
「それが君の名前? よろしくね、コハク」
+
(これは…いけない、今までで一番難儀しそうだ。
まともな会話ができない、だめだ、苦手だ、無理かもしれない、ごめんクー、早速だめそう……)
(こんなのどうすればいいんだ、わからない……くじけそうだ……)
「よし、じゃあ、仕方ない、コハク、こうしよう。
そんなに命令が欲しいって言うなら僕と君とで契約しよう、主従の契約を。
双方間に損のない話だ、どうだい」
+
《【制約】:慈悲なき名:》
・契約間、呼ぶ名を間違えてはいけない
「ふうん? それが君のプレートなら、“No.96”が君の正しい名ってわけだ」
(まあ、僕がそう言える道理はないわけだけど…)
+
《【契約】:ありあわせの主従:》
・少し覚えがある、僕は命じる側
「コ…じゃない、96号、あれ、壊せるかい」
「96号、それを」
「どれも。頼む」
+
「うわっ! ちょっ、ごめ、助けて! こっちこっち!」
「すごいぞ、96号。いいこいいこ」
(体、重そうだな。無理を強いてる自覚は――ある。悪いね、足踏みしてはいられないから)
(何かから追いかけられる感覚、消えたわけじゃない。あの子はそれをも破壊してくれるって、そう言ってくれたけど)
「大丈夫? …その血はいつの怪我? 痛むかい、おいで、休もう」
「96号、君と僕は、なぜだろう、似ていると予感する。絶対に似ていない。でも、どうしてだろう――」
「ッ!、危ない、後ろ!コハク!」
(…あ)
(油断した、僕としたことが)
(ああもう、違うだろコハク。向かうべきはこっちじゃなくてそっち)
(いや、間違えたのは僕か)
-
逃げる逃げる逃げる。
ああ、おいかけてこないで。
君はまず僕の右腕を、次に左足、そして長い御髪、最後にあの子と揃いの輝く瞳だ。
「ああもう、よくも!よくも!」
痛いけど、平気。平気? いやそんなはずない
けれど確かに覚えがある “耐えられる”
飛び散る、白と灰と黒のまだらな羽が、ああどうにか、あれがそう、目的地、ようやく手が届、
---
熱い、なんだろう、赤い、燃えてるのかな、炎の色、綺麗な赤、きれい、きれいだ。
またぶたれたの?
うん、そうみたい。このいたみはおれをみてくれてるあかし。
きれいなものがすき
うつくしいものがすき
かがやくものがすき
みんなのえがおがすき
まだらな鳩の飛び出す宝箱、トランプの花吹雪、注ぐリボンの雨。
見てパパ、ママ!
え?うん、お勉強ならさっきも先生が来て、そう、今日は分数を。
褒められたんだよ。でも好きって得意と=じゃないんだね。
答えの決まっているものってつまらない、いや、なんでもないよ。
ぶたれたの?
しつけだよ、悪い子はいらない
おれはママのお人形でなくちゃいけない
知りもしない女の子に跪いて手を差し出してダンスに誘わなきゃならない
全部同じ顔に見える そのどれかと結婚させられる
おれは一等のお人形でなくちゃいけない
小鳩、最近出せてやれなくてごめんね
鳥籠の中の“タネ”のおまえとおれ、どうちがうんだろう
……いまにがしてあげる
「ぼく」はどうなるんだろう
「おれ」はどうなりたい…?
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《【破棄】:わるいこにはばつを:》
・よろよろと立ち上がる。
Q.まだヒントは必要?
A.いや、もう、結構。
×××
ああコハク、やっぱりおまえきみとおれぼくは似ていたよ
きみの足跡に呪いあれ、おまえの枷の名は「じゆう」
2016-06-16 12:27:58 +0000