*花冠を戴く者【illust/55830776】に参加させていただきます!
「ふふ、お世辞が上手ね、おじさま」
「みどり? 葉っぱの色ね。え?もっと青?ええと……どれがいいかな……、ねえ!ムルド!」
「やってみましょ、わたしのお守りがあればきっとうまくいくよ」
「あなたに見える世界がわたしにも見えたらいいのにな」
*ヤシュム
21歳/女性/167cm
大通りにで店を構え、アクセサリー店を営む女性。
弟がアクセサリーを作り、引っ込み思案な彼に変わり、接客をしている。また、アクセサリーに使う石に幸運のおまじないや、恋が叶うおまじないなどを込めるのも彼女の仕事である。
真面目で世話好きな性格。人と話したりかかわったりすることが好き。
耳がとても良く、足音の聞き分けもできる。急に大きな音をだされると耳がキーンとなる。
色が見えないが、色についての知識はある。店のアクセサリーは色順に並んでいる。
見たことのない世界というものに密かに憧れを抱いている。
*素敵なご縁を結ばせていただきました
ひかりのなかの愛する人 ルーキスさま【illust/57417980】
眩いひかりのなかのその人は、優しすぎるくらいに優しいひと。
***
ムルドになにか買っていこうと、街を歩いていたら、すっかり暗くなってしまった。早く帰ろう、そう思って歩いていた時。
なにかがキラキラ、光って私の前を横切る。あたりを見回せば、その光は廃れた古い教会堂に入って行った。
あれはなんだろう、そう思って中を覗くと。
古い教会堂は埃っぽい匂いがして、その中にはひとがひた。
「ねえ あなた泣いてるの? 大丈夫?」
そのひとは、ぽろぽろと涙を流していて。あたりを漂う光がキラキラとその人を照らしていた。
***
それから、なんだか放っておけないあの人を、何度も訪ねた。
「こんにちは。今日もお祈りしているの? ご飯持ってきたの、一緒に食べましょう」
作ってきたお弁当を広げれば、彼は少し……とっても、申し訳なさそうに。
「え?あ……、菜食主義だったのね!ごめんなさい、じゃあ、次からはお肉は抜いてくるね」
「もっと知りたいな、あなたのこと……だめかな?」
なんでだろう、もっともっと、この人と一緒にいたい。
あなたは不思議な人。どうして目が離せないのだろう。
***
彼はいつも、泣いていた。何かに怯えていた。どうか、どうかこの人の心が晴れるよう、わたしは彼の隣で祈る。
「こんなにキラキラ綺麗なひとが、悪いひとなわけないもの!……ね、だからお願い、泣かないで」
「わたしが……あなたを……、……ううん、なんでもない」
わたしがあなたを許すのでは、足りない?
あなたの悲しみを拭い去ることができたなら。いつからかわたしはそんなことを考えるようになっていた。
***
まじないを込める時、あの光が心をよぎる。優しくて、あたたかな……あのひとの光。
そうやってまじないを込めた石は、なんだかあの人の光に似た光を放つような気がする。
これを手にしたあなたが幸せになりますよう。これを身につけるあなたが無事に帰れますよう。
わたしのまじないは祈り。
……あの人も祈りをささげているのだろうか。
あのやさしいひとは今どうしてるだろうか。また、独りで涙を流してはいないだろうか。
……そんなことを考えていると、自然と足が向かうのはあの教会。
***
「最近なんだか楽しそうだね、姉さん。……好きなひと、でもできた?」
「え!? す、すすす、すき? わたしがルーキスさんを!? そ、そんなんじゃないよ! も、もう、ムルド、変なこと言わないでったら……」
***
「ねえ……、わたしのこと拒まないで」
涙で赤く腫れた目元。驚いたようにこちらを見る。
そっと涙を拭えば、ひどく怯えた顔をした。
「だってあなたみたいにすてきなひとを、ここでこうして1人放っておくなんてできないもの」
そっと彼の震える手を握る。泣かないでほしいと、幸せになってほしいと、心の底から思うのだ。
「どうして……ルーキス、こんなにやさしいあなたが幸せになってはならないっていうの?……ふふ、大丈夫。わたしはここにいるよ……いるから」
***
(あなたが泣くとどうしてこんなにつらいの)
(どうしてこんなに毎日キラキラしてるのかしら)
(ただあるいてるだけなのに、こんなに楽しいのは何故?)
(答えはもう、知ってるんだ)
***
「違うの。悲しいんじゃないんだよ。嬉しくて。……嬉しいの」
「いつまでも隣にいてくれるって、約束してね。
それから、わたしにも願わせて。2人がずっと幸せでいられるように。
大好きよ、大好き、ルーキス」
*長男 オラシオンさん【illust/57712667】
「離れて暮らすのは寂しいけれど、あの子にはいろんなことを教えたから、きっと大丈夫って信じてるの。本当はもっとたくさんうちに帰ってきてほしいんだけれどね……、オラシオンのやりたいことを、わたしは応援するだけだよ」
長女 バルジャ【illust/57864308】
「いつも街中踊ったり走ったりしているみたいで、もうわたしよりも街に知り合いが多いのよ、バルジャは。ふふふ、自慢の娘なんだ」
*ジャハラアイン
霧の国発祥の種族。生まれつき目が悪く、聴力が発達している。
尖った耳が特徴である。
*ランプ
持ち主によって色の変わる不思議なランプ。
込める魔力によって光の強さやランプの大きさが変わる。
*また、ご縁がありましたら、既知関係等も結びたいなと思っております。お気軽にお声掛けください。
*だいじな弟【illust/57362373】
「ケーキ買ってきたよ、ムルド」
「お姉ちゃんに任せて!」
*問題・不備等ございましたらお手数ですがお声掛けください。
初めての婚姻企画でドキドキしております。何か不手際等ございましたら申し訳ありません。
半年間、なにとぞよろしくおねがいいたします!
2016-06-11 17:46:11 +0000