【人形館の安息日】†【illust/54961214】
「もう、寝呆けたフリしてちゃあいけないんだろう?」
Q : ユーリ/男/180cm/†3 )
▶ 予感:2/逃避 たいせつなもの:8/面 おもいだしたもの:3/炎 ギフト:-/-- 確信:-/--
▷ 第一場面:illust/55606677 第二場面:illust/56400807
▶ 前期までの共鳴
第一場面:ブランシュさん(illust/55578542)→(illust/56689586)
「ひとりで平気?」
「君も『手』を欲していたんだろうか」
第二場面:エトランゼさん(illust/56116719)→(illust/56623675)
「彼、どうせまたどこかで『エトランゼ節』をきかせてるんだろうね。拝めないのが残念。」
「君のままであれよ」
▷ 共鳴達成
クーさん†illust/56831652
+
誰かのすすり泣く声が聞こえる。
ちがうんだよ、俺が聞きたかったのはそんなんじゃない。
笑ってほしくて。
ねえ、どうして? ここには誰もいないの。
あれ、これ、誰の声だ。 俺? いや、そんなわけ、
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+
(どうにも僕に好条件のお題ばかり出る。)
(いや、最初のはナシだ。あれはペアが悪かっ……悪いのは僕か。
悪かったって。だって怖いじゃないか。あんなの。
大きなお屋敷に一人ぼっちで、雷なんか鳴ってご覧よ。ああ、この世の終わりだって。
そう思うもんだろ。お父さん、お母さん、早く帰ってきてって。そう思うものだろう。)
+
「ありがとうレディ、君もとっても綺麗だよ。ああ、失礼をしました。僕は――きっとユーリ。お嬢さんは?」
(なんで泣く?)
「可愛いクー。ねえこれを見て。タネも仕掛けもない手袋、そう、表も裏もしっかり確認してね。
そこからなんとトランプのシャワーが――! あれ、何その顔、口がポカンと開いてるよ。
ん~、鳩とかのが良かったかな。でも今鳩は……折り紙とかなら、ハンカチ折るとかして……」
+
「…っと、悠長なことをしているお暇は頂けないみたい。ほらクー、立って!着ぐるみちゃんが来たよ!」
―――「ここで泣いてたって仕方ない」と呟くように男は言った。まるで自分に言い聞かせるように
瞬き一度ほどの間顔に差した影を、振り払うように微笑んで、少女に手を差し出す。片膝をつき、恭しく。
+
「あ゛~~~~~~~~~ッッ、無理っ、無理無理コワイ!!!やだなにあの趣味の悪いグリグリお目目!!
やだもーーーっ!!!!!楽しいかもなんて取り消しだ、とっととこんなとこ出てってやる!!!!!!!」
「ああもうっ、仕方ない、お兄さん本気見せちゃおうかな!これでも逃げ足は専売特許なんだよ。
手品披露しながら逃げ回ってやるから精々楽しみな、『性悪』なオープンキーロックキー!」
+
「はあっ、はーっ、さすがに、きっつ、ここ死角っぽいし、ちょっと、きゅうけ、ゆるして。」
「クーは? 大丈夫? 元気?」
「あ、やっと笑った。うん、そっちの方が可愛いよ。可愛い。
どうにも目を覚ましてから仏頂面しか拝んでなかったから、よかった。やっぱり笑顔が一番。ね。」
+
「踊り?ああ、大得意さ。しかし、女性に手を差し出させるなんて僕もまだまだだね」
「そう、そうだ、ああ!なんてことだ、クー! 僕たちこのままいけば、なんて良いダンスパートナーになれるんだろう。 君と踊るの、とっても楽しいよ」
「…? よくわからないけど……、君はかわいいよ、全部。なにかいけないところがある?
その黒い羽も僕は好きだな。あっ、ほら、僕の髪の色とお揃いじゃない?素敵だよ 」
+
「ああ、これ。大したことないんだ。どうか気にしないで。
気付いたらあった、それだけだよ。」
+
「クー? どうしたの。足が疲れた?」
「…そうだね、僕らもまた、離ればなれになるかもしれない。
じゃあ悔いのないように踊り尽くそう、たくさん笑おう。思い出す度に頬が緩むほど」
「けれど僕ら、きっとまた会えるよ。そんな気がするんだ」
「ね、だから笑って。クー。僕は君の笑顔が一等好き」
+
(あの時の僕はどうかしてた。脳みそが蕩けていて、ステップを踏んで、いくつもターンして、
舞い踊りながら逃避を刻むあの時間が、永遠より長くて、一瞬よりも短い間、幸せで、だから、)
(だから、あんな……)
+
「僕、君のこと好きだな」
(叶わなくったって、どうだっていい。これだけで僕、歩いて行けるから。)
「じゃあねクー、また会うときまでどうか元気で」
▶ 共鳴について
毎期それぞれ、面白い関係を組めたら幸いです。
素敵なご縁がありますように。→素敵なご縁をいただきました!
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2016-05-19 15:35:53 +0000