キャラ成長型企画/人形館の安息日【illust/54961214】に参加です。
思い出したくなかった。私は舞台の上で舞う白鳥に憧れていた。でも─
■名前:セラータ//1【illust/55621465】2【illust/56174860】
■性別:女 身長:156cm ココロのカケラ:3
■予感:06憧憬 たいせつなもの:07人形 おもいだしたもの:01獣 ギフト:-- 確信:--
■共鳴相手
第一場面:ベガ君【illust/55617262】
「もう、会えないのかな・・・。今頃ベガは何をしているのかしら・・・でも、うん・・・きっとベガならだいじょうぶ」
第二場面:ゾンネさん【illust/56116567】
「まだ沢山ゾンネのこと知りたかったのに・・・また一人ぼっち。会えたら色んな事、聞かせて貰うんだ」
とても怖がりな女の子。
第二場面でのゾンネとの出会いにより、物事に対してもう少し積極的にならなければと思えるようになった。
バレリーナになりたかった事を思い出したが、同時に周りのライバル達の獣のようなギラギラした目がとても怖かった事も思い出す。
過去の恐怖を思い出したことにより、頭の中ではどうにかしなければと思っているが体が震えてどうする事も出来なくなってしまった。
■行動方針
声を掛けられるまでは物陰で小さく体操座りで固まっていると思います
現状をどうにかしたい、とは思っていますが打ち解けるまでは動く事ができません。
■5/16 共に悩み、共に前へ歩める素敵なお友達に出会えました!
ヴァナ=グローリアちゃん【illust/56672304】
気がつくとまた一人でした。
傍らに行儀良く座っているセイを抱き寄せ、恐ろしい事を思い出してしまったと震えていました。
ほら、思い出してもろくな事じゃない。
思い出さなきゃ良かった。
ベガのだいじょうぶという声も、ゾンネの姿を見て固めた決意も闇の中に消えていってしまいました。
暫くぼうっとしていると暗闇から声がしました。
ふとそちらを見てみると、人間とは思えない姿のなにかが近づいてきます。
「ひゃっ・・・!?」
思わず立ち上がり、逃げてしまいました。
ですが、どこまでも追ってきます。
嫌だ、怖い、やめて
そう思いながらちらりと後ろを振り向くと、何だか様子がおかしい事に気がつきました。
怖いけれど・・・、でも逃げてばかりも・・・でも・・・
逃げ出したい気持ちを抑えて向き合ってみることにしました。
「ええと、あの・・・さっきは逃げちゃってごめんなさい・・・。凄く、驚いちゃって・・・」
話を聞くと、どうやら自分と同じ。
二人で物陰に身を潜め、ぽつぽつと言葉を交わし始めました。
「セイはね、闇夜に輝く星みたいに私達を照らして導いてくれるの。・・・くれたらいいな」
先が見えない真っ暗な自分を導いてくれたベガのように。
暗闇でもがいていた自分を灯台のように道標を示してくれたゾンネのように。
きっとヴァナも誰かに導かれてここまで来たのかな・・・と話を聞いてみたくなりました。
ヴァナは「認めて欲しい自分」を作っていたという。
本来の自分を見失っては元も子もないと自嘲していたけれど、セラはそれが悪い事だとは思いませんでした。
「例え作ってたとしても「ヴァナ」は「ヴァナ」だと思うの。
本当の自分なんて、私だって分からないんだもの・・・。
こうなりたい、と思える自分を演じていればきっとなりたい自分になれると思う」
ヴァナはヴァナだよ、とヴァナをぎゅうっと抱きしめて呟きました。
うまく言えないけれど、それを含めて「自分」という人間なんじゃないかな・・・とぼんやりと考えていました。
私もなりたい自分はいる。
人の目ばかり気にして、持っている力を出し切れなかった自分を変えたい。
怯えて逃げてばかりの自分を変えたい。
でも、どうやったら?
『演じる』
ヴァナはいけないことだと言っていたけれど、自分にはそれ位の思い切りが必要なのかもしれないと感じました。
ふと、ヴァナを見てみると。
出会った頃はとても思いつめた表情だったヴァナが、今では柔らかい顔をしていました。
明けない夜はないんだ
そう思うとセラの進む道にも朝日が挿してきた気がしました。
「いきましょう、ヴァナ。私達は前に進まなきゃいけないわ」
多分こんな感じになっている服:http://liberusa.tumblr.com/post/144585645364/3
2016-05-13 14:30:07 +0000