【君暮】熊野 衛國【ホスト】

こすけ

こちらの企画に参加させて頂きます。
きみとらせば【illust/55554290

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「今日からあんた、俺のペット。いいでしょ?」

熊野 衛國 *ゆや もりくに*
 19歳/178㎝/男/ニート/12月23日生
 一人称:俺 二人称:あんた
 好き:猫、ゲーム 嫌い:外出、雷、面倒な事

 我が儘気儘な金持ちニート。
 過保護な親のお金で今日も自由にニート生活。
 極度の面倒くさがりで飯抜きで倒れる事もしばしば。

 世界旅行中の祖父母の大切な古民家を借りている。
 とりあえず、掃除を誰かにしてほしい。
 ついでにゲーム中にしゃけ(猫)の面倒も見て欲しい。

 …という、建前でゲストを募集しつつ
 実は家が広くて寂しいので誰かにいて欲しい。


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4/23 勿体ない程の良縁頂きました!(੭ु*・ω・)੭ु⁾⁾
意味わかんないぐらい世話焼きな人 姉崎睦未さん【illust/56444666

「…あ、しゃけの餌がない。」

癖になってしまった舌打ちひとつ。
自分の食べるものなどなくてもさして困りはしないが、愛猫のご飯となると話は別で。
仕方ないと重い腰をあげ、ついでに何か自分のものをと買い物に出かけた。


「……なに、あんた。不審者なら、ケーサツ呼ぶけど?」

カラリカラリと缶詰を鳴らしながら帰路に着けば、家の前に見知らぬ人影ひとつ。
胡乱げに声をかけると、怪しい者ではないと言う。


「写真屋?写真屋がこんな時間にこんな所でなにしてんの?」
「…バスとか電車とか、こんな時間にあるわけなくない?何言ってんの。」
「帰る家、ないんだ。ふぅん…じゃあ、うち泊ってけば?部屋ならあるし。」


「…今日からあんた、俺のペットね。」

明らかに若輩者な自分の偉そうな物言いも気にせず、ペットだから首輪を買う?
この人は少し頭の螺子が緩んでいるのだろうか。
少し考えたところで面倒くさくなった、とりあえずお腹を空かせた愛猫にご飯をやらねば。


「行かない。行くわけない。勝手に行ってくれば?」
「俺のはいらないって言ったよね?ほっといてくれたらいいから。」
「…うるさい。別に。むつが、小さいだけでしょ。」


落ち着いていて、こんな自分にも毎日話しかけてくれる彼に惹かれていく。
鬱陶しくてすべてが面倒くさかったはずの日々が、どんどん心地よくなってきて、家も庭も見違えるように綺麗になった。


「ぅん?ん。むつさんも食べよ、お茶も淹れてさ。」
「一人で行ったの?…なんで、行くって言ってくんなかったの?」


今思えば、あの親たちは自分の事はうんと大切にしてくれたけど…自分との時間は、欠片たりとも大切にはしてくれなかった。
むつさんといると、胸のあたりが暖かくなる自分に気付く。ああ、俺は寂しかったんだ…誰かにそばに居て欲しかったんだ。


「…大学、ちゃんと行こっかなー。」
「むつさんが家に居てくれんなら、しゃけも寂しくないもんね。なー?しゃけー。」


幸せだった。ずっと、ずっと続くと思っていた。

「は?なに、それ。帰る家、ないって言ったじゃん。」
「むつさんは!っ…むつは、俺のペットなんだから、勝手に帰るとか、許さない。」


本当はわかっていて、見て見ぬふりをしていた。彼の事情こそ知らずとも、いつか必ず来る別れを。
家に帰れる、彼にとってこれ程までに喜ばしいことはあるだろうか。
素直に良かったねと言えない子供な自分に腹が立つ。

不安げに足元に擦り寄る愛猫の頭を撫で…


「ずっと、待ってる。次は、むつさんがびっくりするぐらい、しっかりした人間になってるから。」
「…早く帰ってこないと、許さないよ。」


またいつか、今はただあなたの残した思い出と共に。

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交流について
 外部メインのゆるっとしたものになると思います。
 よろしくお願い致します。

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「むつさんと会ってから、俺生きてるって感じる。」

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2016-04-15 18:34:49 +0000