こちら【illust/55554290】の素敵企画に参加させていただきます。
◆◆加賀谷 理人(カガヤ リヒト) / 男 / 小学4年生 / 10歳 / 138cm
一人称//僕 二人称//あなた、苗字+さん・名前+さん
子供らしくない小学生。
3歳の頃に母を亡くしてから、遠戚の家を転々としてきた。
2年間お世話になった家庭からも経済的にこれ以上預かることは難しいという大人の事情で半ば追い出されるかたちで家を出て、
このたび児童養護施設に入る運びとなったが空き待ち状態だったため、一時的に居候先を探すことに。
小さい頃からたらい回しにされてきた影響もあり、自分の中の自分に対する価値が非常に低い。
自分のことで少しでもまわりに迷惑をかけないよう、早く大人になりたい。と、
今日も大人の顔色を窺いながら静かに過ごす。
◆◆◆素敵なご縁をいただきました(4/16)
居候先:神無月 美望さん🏠【illust/56338520】
どうやら空き待ち状態だったのにも関わらず、手違いで入居手続きが進んでしまったらしい。
頭を下げる施設の方に大丈夫ですとだけ告げ、踵を返す。
路頭に迷っている最中、母の古い知り合いと名乗った優しそうな大人の女性と出会った。
手渡された紙には一言添えられた住所だけ。
半信半疑で辿っていくと、迎え入れてくれたのは綺麗なお家と高校生のお姉さんだった。
(昔どこかで会ったような気がする。まあきっと気のせいだろう。)
「今日からお世話になります。加賀谷 理人と申します。
掃除や洗濯、料理はできますので微力ながらもお力添えできると思います。
施設に入るまでの少しの間ですが、よろしくお願いします。」
始めに、少しばかり大人が安心するいつもの挨拶。これを言うのは何回目だろう、もう忘れたけれど。
ここまで来る経緯を説明すると、彼女は納得できない表情で「私諦め悪いから」とそう言った。これは僕の問題なのに。おかしな人だ。
「神無月さん。大人しくしているので僕に気を使わなくていいんですよ。」
最低限のおかえりとただいまがあればいい、会話なんて一言二言で構わない。
僕はすぐに出て行くのだから、そんな一時的な人間に余計な気なんて回して欲しくないんだ。
「これは将棋です。えっと、将棋は一人でもできます。
相手がどう指してくるのか次の一手をどう指すのか…って人をそんな可哀想な目で見ないでくれませんか。不愉快です。」
「(絶句)…洗濯は僕がするので美望さんはここで座っていてください。
あなたを家電から守るんじゃなくて、家電をあなたから守らなければいけないと本能がそう告げてます。」
「美望さんはたまに危なっかしいところもありますが、あなたが少しだけ眩しいです。」
「牛乳切らしそうだったので買ってきました。"1日の終わりに飲む牛乳は幸せ"ですから。」
(ああ、この人の笑顔を見て確信した。僕は昔から彼女のことを知っている。)
あまりにもここで過ごす日々が楽しくて、いつの間にかこのままずっとお迎えの日がこなければいいと思っていた。
そんな大人を困らせるような言葉を言ってはいけないと、誰よりも分かっているはずなのに。
「あの、我儘だって思われるかもしれない…
だけど僕はずっとここにいたい。美望さんと一緒にいたい、です。」
ーーどうか僕の最初で最後の我儘をお許しください
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「美望。約束を守ってくれて…僕の家族になってくれて、ありがとう。」
「りっくんは恥ずかしいからやめてって言ってるじゃん…ただいま。」
おかえり、ただいまと笑顔で言える。僕には帰る場所がある。
それだけで、僕は嬉しい。
◆◆申請について性別年齢問わず素敵なご縁があればいいな、と思っております。
ゆっくりペースになりますが外部含め交流もしていきたいです。
返信は即日~3日程度お時間を頂きます。
既知関係等は各ツールからお気軽にどうぞ。
◆◆何か問題などありましたら、お手数ですがご連絡ください。
キャプションは随時更新します
2016-04-08 19:36:46 +0000