❄企画元様【illust/54032140】参加させて頂きます。よろしくお願いします。
❄荷葉(かよう)
天の民(天pt:10 地pt:0)
女性/14歳/132㎝
❄種族/香蝶(かちょう)の民
自らの寿命を対価に、他人の精神に影響を与える薫香を放つ羽根を生成することができる一族。その羽根は香料の原料になる他、医学や薬学、心理学など様々な方面で効果を発するため、羽根を求める輩によって一族は多くの数を減らした。長寿だが羽根を生成しない民は少ないため、寿命を全うする者は少ない。羽根の位置は個人によって異なる。荷葉の羽根は精神を鎮める香を持つ。
荷葉はこれといった特技があるわけでもなく、身体も小さく非力なため、自己肯定感がとても低い。その分、自分を求めてくれる存在を切に望んでおり、かつ自己犠牲を厭わない性格のため、種の存続を危ぶんだ同族により軟禁されて育った。
❄婚姻を結んで頂きました。
地の民のユベールさん【illust/55019355】
生まれて初めて見る景色、初めて触れた世界。煌めく世界へ飛び出したか弱い蝶は、自ら羽ばたこうにも、道標もない世界に、戸惑うよりほかにありません。
そんな彼女を助けてくれたのは、暖かく優しい夜鷹の民でした。
初めて自分に優しくしてくれた人である彼は、少女にとっての“世界”そのものでした。
「あなたさまといっしょに見るものは、何もかもがきらきらしてて、まぶしいね。 ユベールさまがみせてくれるものは、ぜんぶぜんぶ、カヨの大事なたからものなの」
「くるしいの?だいじょうぶ? ……羽根、あげるね。すぐに楽になれるから」
「どうして? カヨは、おかしいの? カヨにあげられるのは、命しかないのに?
……羽根をあげることも、世界樹さまの力になることもできないのなら、カヨに何の意味があるの。カヨは何のためにいるの。
――何のために、カヨは生きているの!?」
「……やっぱりカヨは、この世界をまもれるなら、世界樹さまの力になりたい。でもね、それは、あなたさまと見たたからものを、大事にしたいから。あなたさまと――ユベールさまとずっと、いっしょにいたいから。だから、」
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❄既知関係について
所属・種族等問いません。お気軽にお声掛けください。
3日以上返信が無い場合、メッセージ障害の可能性がありますので、お手数をお掛けしますがご一報頂ければと思います。
素敵な出会いがありますように。
(キャプション随時更新)
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「ねえ、カヨは、どうしたらいいのかな」
大きな世界樹を目の前にしながら、少女は樹に問いかけた。
彼には無言で勝手に来てしまった。きっと今頃、心配しているに違いない。……けれど、少女は一度、此処に来なければならない、と思っていた。
「カヨはユベールさまがだいすきで、たいせつで、失いたくなくて、でもカヨにできることは人柱になることだけで、――だから、あなたの力になりたい。でも、ユベールさまは、それじゃダメだって」
人柱になることなく、生きて欲しいと。世界よりも、自分のことが大切だと。そう言ってくれた。
彼女にとっての“世界”がそう望むのなら、彼女はその望みに、応えたかった。――けれど。
「……だいすきなの、いっしょにいたいの。ただそれだけなのに」
ーー世界樹は、何も応えない。
(けれど彼女には、彼の手を取る以外の選択肢などありはしないのだ)
2016-01-31 17:52:59 +0000