「愛とは我慢することです。私にとっては…ね」
◆名前: 城ヶ辻花鶏(じょうがつじあとり)
種族:半妖(天狗・鬼・女郎蜘蛛・百目鬼・極卒鬼・ぴしゃがつく・骨女・トウビョウ・以津真天・文車妖妃・あっぽしゃ・人形神・鎌鼬・死神・蜂王・猫又・白い蝶・狐・送り犬・人間・松明の混血・片車輪・妖巫・大蛇・玉兎・産女・化け鯨・中国系の人間)
性別:男
父:月踏【illust/43214580】
「父さんの簪、また角にさしたいな…綺麗ってみんな褒めてくれるから…」
母:こやませみさん【illust/43213788】
「母さん、私は…我慢してみせます。この血肉への衝動も…だから、褒めてください…いい子だって…」
兄:こひたきさん【illust/48058664】
「恋とはどんなものなのですか…?僕は家族しか愛せないから…気になります」
兄:よぶこどりさん【illust/44997076】
「やわらかくってふわふわだね…ふふ…櫛ですいてあげる」
兄:こらんさん【illust/44626341】
「ゆらゆらゆらゆら、今日の僕はどんな香り?昨日の我とは違うから、きっと香りも変わってる」
◆城ヶ辻の名を継ぎ、銀河宝石商の地下劇場で人形劇をしている、一つの体にたくさんの自我を持つ青年。会うたびに口調は違うが、昔の父と違って精神は一見安定している。羽は自分の意志で動かすことはできないが、浮遊して移動ができるため飛ぶことはできる。昼には老若男女に向けた冒険物語を演じて見せ、それなりに人気の様子。夜は人形劇ではなく、暗い悦びの物語を一人芝居で演じる。一度演じたものは二度と見ることはできない。血のつながった家族の骨を肉をむさぼらないために、夜の公演で歌いあげたものが自ら壊れて死に、衝動を抑えている。夜の劇では城ヶ辻を名乗らず千伽(せんか)と名乗る。
生まれた時から私はたくさんいましたが
ずぅっと傍にいてくれる家族はいませんでした
みんなみんな四六時中抱きしめていたいのに
私と私の隙間をうめてほしいのに
さみしさだけが満ち満ちて
かなしくて父の骨兎を粉々にして呑んでみた
いけないこといけないこと
やってしまったやってしまった
はきだして もとにもどして もどせなくて
そしたら父がにっこり笑ってなおしてくれた
骨の兎はぴょこんと
私の目の前をはねていき
にこりにこりと笑う父
ごめんなさいとは言えずに
私は私たちがいけないものだと自覚した
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粉々にして瓶に詰め
枕にして眠ったら
どんなに素敵だろう
父母兄弟たち
みんなみんな綺麗な瓶に詰め込んで
大切にみつめてめでてとじこめて
ああ そんなこと そんなこと
できやしない できるはずもない
だから ずっと 悲しいまま さみしいまま
歌わなければ 歌わなければ
愛するならば耐え続けよう
瓶の中に私をつめて
いけないものは しまいましょう
千をこえて何回も
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2015-12-27 13:13:33 +0000