冬闘乱2015【illust/53109772】
◆窪塚 影路(くぼづか えいじ)/3年生/197cm
怨魔の退治を生業とする窪塚家の次男坊。
身体は大きいが存在感が薄く、クラスでも目立たない男子。
既に家業を手伝っている為か、金銭や戦闘、自身の能力に対しシビアで現実的。
年相応の少年らしい浮わ付きの無さが逆に親から心配されている。
自分の心剣の能力を恥じており、能力を聞かれても簡単には話さない。
大きな身体だからこそ出来る、ウェイトとリーチを活かした接近戦を得意とする。
そういう子供だった。
彼がもっともっと子供だった頃、彼は『怨魔と友達になりたかった』。
人から、世界から、吐き出された、排泄された、寄る辺ない悪意が寄り集まって完成されたのが怨魔なら、
そんな可哀想なものを一人には出来なかった。
癒したかった。
友達になりたかった。
「疲れたろう。もういいよ」と言ってやりたかった。
そして、病院のベッドでそれを思い出した。
だから彼は決心した。
◇心剣◇
『ブルータス』
発現している間、対象に自分が「友人」だという感情も記憶も刷り込む。
その対象は怨魔、そして人間に対して効力を持つようになった。
偵察、斥候向きで、真価は怨魔に警戒されず接近し、仕留めること。
友を討つ裏切りの剣。
最後の冬闘乱を期にその心剣の特性を周囲にバレ、その能力の危険性から
心剣の破壊、または政府への譲渡を命じられたが、本人はそれを拒否。
卒業式に出席後消息を絶ち、その行動から窪塚影路は咎落ちしたと判断され、指名手配を受けることになった。
名の示すとおり、どこかの影の路で、誰かの『友達』として生きていくだろう。
【冬闘乱2013】【illust/39666645】
【夏闘乱2014】【illust/43576096】
【冬闘乱2014】【illust/47245398】
暁の空と黄昏の空を、時計を見ずに判別するのが難しいように、これが彼の終わりか始りかを判断するのは難しい。
2015-12-12 12:11:50 +0000