千国大河【illust/50050950】に参加させていただきます。新規家系です。
◆名前:ザイン・橘樹・グラジオラス(所属:グラジオラス傭兵団【novel/5618685】)
◆ポイント:100pt(強靭:10 知能:70 器用:10 機敏:0 幸運:10)
関係する設定:黒豹竜【novel/5651134】、マネキャ【novel/5901411】、ガラス魔法【illust/51787220】
金晶鉱【novel/5646587】、マルス・リュミナイト【novel/5646234】、マアトクルス【novel/5867826】
・父:グラジオラス/アマデウス【illust/53314870】
「医務室に来る若ぇ連中ときたら血の気が多いったらねえよ。父さんはあいつらの訓練担当してるんだよなあ……重労働だわ……」
・母:エテルリヒト領・花舞う溟海 菫青宮/天香国色【illust/53315285】
「俺がすごく若いっつーか、ガキの年齢のうちにこの道を選べた理由のひとつは母さんだからな。……素直に尊敬してる」
・きょうだい:/-【】
「」
・双子の弟:グラジオラス/イオン【illust/53824867】
「絆創膏くらいやるから普通に話しかけろや。何事かと思うだろうが。つーかイオンお前なんで指なんか……猫にやられただぁ?」
◆その他について
・絆は結び終えましたが、既知関係は引き続き募集しております。接点ありそうでしたらお気軽にどうぞ。
・もしメッセージをいただけた場合は、お返事には即日~最長4日ほどお時間をいただくかと思います。
* * *
◆追記 (最終更新:12/31)
【絆】黄昏陸離の国 エテルリヒト/第36代皇帝 フィオリューシュさん【illust/53827514】
自分の母の姉が、彼女の母だ。ようするに、彼女とはいとこ同士。だから小さい頃から何度も顔を合わせていた。
会う機会が増えたのは、この道を選んでから。彼女の国は医療に造詣が深く、教育のノウハウも充実してきている。
だから、グラジオラス内で学ぶのとはまた違った知識や技術を得られると、度々足を運んでいた。
そして彼女もまた、自分と同じく医療について学ぶ身だった。親戚で、同じものを学んでいて――だから、自然と距離が縮まった。
「久しぶりだ、フィオ。また世話になる。こっちで見つかった症例と薬についていくつか話したいことがあるんだが……、
……いや、久しぶりに顔を合わせていきなりそんな話は、我ながらちょっとねえな。悪かった。後にしよう。
うちの連中から土産を預かってる。茶でも飲みながら渡させてくれるか」
学ぶものが同じであるが故に痛感する彼女の医学への姿勢や熱意、近くで見ているが故によく知る、彼女の執る政策。
それらを、ひとりの医療従事者として、非常に強く尊敬していた。
親戚の年下の女の子として、可愛いとも思っていた。おとなしそうな外見とは裏腹に、明るくて懐っこくて、好奇心が強くて。
目が離せない子だなと、妹を見るように思っていたはずだった。
だが、いつからだろう。
この国に勉学に来ているのは本当だ。だが、その時に、彼女に会えるのが、二人で話せるのが、とても楽しみになっていた。
彼女の桃の香りに、目眩がするほど惹かれるようになっていた。可愛いだけでなく、綺麗になったと、思うようになっていた。
――自分の気持ちに気付くには、そう時間はかからなかった。
(……相手は一国の皇帝陛下だ。縁戚とはいえ、ただの医者風情がどうこうしていい人物じゃない。
でも……、まあ、黙って想っているだけなら。許してもらえるだろうか)
「どうするつもりなの?」
双子の片割れの唐突な問いに、何のことだとはぐらかせなかった。相手の立場が立場だ、言うつもりはないと答えると、彼は笑った。
「そんなこと言っちゃってさ。俺には分かるよ? お前は諦められない」
思わず黙ってしまっていると、彼は言葉を続けた。
「いいじゃないか。何が問題? 俺達はあの国の先代皇帝の甥っ子で、現皇帝の従兄。しかもお前は医者だ。
血筋的にも、職業的にも、ぽっと出のやつらよりよっぽど良い。フィオだってお前のこと好いてるし。恋、成就させてあげなよ。
それに……、……そうやって躊躇ってると、そのうち誰かにとられちゃうよ?」
最後の一言に、目の前が暗くなった気すらした。
「あなたが好きです」
それでもなお踏み出せぬままだった自分に、彼女が告げる。何かの間違いかとすら思う。けれどもう、目を背けている場合ではない。
彼女にここまで勇気を出させた。なんて情けないんだ、俺は。今度はこちらが勇気を出す番だ。
「ああ、俺もお前が好きだ。フィオ。……愛してる」
――これから先の未来、お前の隣にいたいんだ。
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問題・疑問点等ありましたら、お手数ですがご連絡ください。
2015-11-30 15:10:34 +0000