企画元:深海より、愛をこめて。【illust/52927020】参加させていただきます。
「いっそ消えてしまった方が、楽なのかもしれない」
✿秋元 郁(あきもと いく):26歳:162cm:カイロ・リンパセラピスト
隙のないしっかり者、の振りをした臆病者。
内心は見せず、どこか諦めたような顔で笑う。
職業柄、手は温かい。
一人称:私 二人称:貴方、~さん
✿素敵な王子様に出会いました。
立花 文くん【illust/53712635】(立花さん→文くん)
「立花さん、いらっしゃいませ。またお越しくださったんですね」
「私のことは良いですから……、立花さんのお話をいたしましょう。いかがですか?」
「ご存じですか、手が温かい人は心が冷たいって。立花さんは、きっと逆ですね」
見たことがある気がするクライアント、たまたま担当についたセラピスト。
純朴な笑みに屈託のないことば、貼り付けた笑みに型通りのことば。
いつも通りにできていた、 はずだった。
するりと詰まる距離に、戸惑いと焦り。
真っ直ぐさが眩しくて、身体が縮こまる。
それでも尚、胸の中で仄めくもの。
それが何か分かっていたからこそ、瞼を閉じる。
最後の1錠は、なかなか上手く飲み込めなくて、困った。
泡と消える前、最後の夜。
互いの顔がようやく見えるくらいの薄明かりの中、ぽつりぽつりと話をした。
もう施術できないこと、明日消えること、自分のことを少しだけ。
そうしたら。
目の前であっさりと飲み下された錠剤と変わらぬ笑顔。
驚きに丸まった目から涙が溢れて、頬を伝う。
「ようやく消える覚悟ができたのに、どうして」
「貴方の前だと、上手く笑えないの。何故かなんて、分かってる」
気づいてしまったら、もうおしまい。
素直なことばに思わず微笑んでしまったこと、
くるくる変わる表情が羨ましくも愛らしかったこと、
スポーツニュースを少し気を付けてみるようになったこと、
いつからか予約の名前を見るだけで胸が痛くなったこと。
我慢しきれなかった声が漏れるくらい、泣いて。
瞬きをするのが億劫になってきた頃に、ふと思い出した。
前の恋人と別れるずっと前から、泣いていなかったこと。
「―――好きになっても、良いの?」
あとはもう、溶けていく。
やっと 息ができる 私を傷つけられるのは 貴方だけ
✿きれいなお友達さん
時城 美華さん【illust/53811520】(美華)
「美華、明日は休み?前言ってたカフェ、行ってみない?」
「疲れたら、うちにいらっしゃい。特別コースにしてあげる。……内緒よ?」
元々は学生時代の先輩後輩。
美華さんがお店に偶然きてくれたのをきっかけに、連絡を取り合うように。
お互いのお店に行ったり、遊びに行ったり、おうちで飲んだり。
年下だけどこっそり頼りにしている。
✿素敵な幼馴染さん
秋吉 椛さん【illust/53718283】(椛)
「今回も飲んでる……。はいはい、もう帰りましょう。貴方の良さを分からない男のために泣くことはないわ。」
(この前高校生っぽい男の子と一緒に居るところを見たんだけど、もしかして、えっと……どうしよう……聞けない……)
小さい頃からびっくりするくらい同じクラスになるし、出席番号はずっと前後。
いつでも居るのが当たり前だった幼馴染。
明朗快活でオープン、誰からも好かれる彼女の傍で、ちょっと羨ましいとも思っている。
居酒屋で一人ヤケ酒をしているのを度々拾いに行ったりもした
✿お友達や関係者さまも、もしご縁頂けるのであればメッセージ・ツイッター【twitter/loosy30】等でお気軽に。
✿キャプション随時編集予定。
何か問題等ございましたら、お手数ですがご連絡ください。
2015-11-23 08:42:02 +0000