⚓千国大河:illust/50050950
国名:レイニーアビス [Rainy-Abyss]
人名:リュノ(瑠埜)・ペラジック [Ryuno・ Pelagic] / 髪の色:白む夜明けの空色 眼の色:ブルーポピー・ブラックデライト
100pt [ 強靭:5 知能:30 器用:10 機敏:0 幸運:55 ]
半水中に沈んだ雨の国です。
(雨で出来た大きな水たまりに沈んだ大地の一部が海と繋がって、陸からも海からも行き来できるイメージです)
海が干上がる・雨を降らなくさせるなど、国の設定がひっくり返らなければ、
国としても人としても、友好・敵対・貿易・因縁などなど、何でも大丈夫です。
所属や詳細は一期CSに記載しています。
⚓前期からの絆
淡雨の深淵レイニーアビス シュナ・ペラジック:illust/52801504
「わたしはあなたのように国を出たりしません。…でも、本当は、あなたにずっと…(憧れていることは…言えないよね)」
リフ=リオさん:illust/52855610
「(あなたの持つものとわたしの共通点を見つけるたびに嬉しいだなんて言ったら、どんな顔されるかしら)」
レイ=シャラさん:illust/53343586
「わたしはあなたが内に抱えるいくつものあなたの中のひとつ。それを映す鏡の向こう側が、きっとわたし。わたしの憧れのかたちがあなたなのね」
⚓絆
マチルさん・ルチカさん:illust/53316261
静かに凪ぐ海の桜の木の裏側、唯一ため息がつけるその場所で見つけたのは――水面を覗き込む小さな子猫でした。
水底の波を見抜いたようにかけられた労いの言葉に心が解れるのを感じた少女は
誰にも言ったことのなかった心の中をぽつりぽつりと零すようになったのです。
「こんにちは、小さな子猫さん。レイニーアビスへようこそ。あなたお水は平気なの?」
「海の底だから仄暗いけどちゃんと灯りもあるし静かに過ごしてもらえると思うの!
最近は…色々あって静かすぎるんだけどね…。だからこそ、わたしだけでも明るくしてなきゃって…思ってるんだけど…本当は…
ふふ、ごめんね。やだな、こんな小さな子に愚痴っちゃうなんて。
傍にいてくれてありがとう。そろそろお家へ帰らないと、お母さんたちが心配するよ。
あんまり夜遊びしてると、レイニーのお化けに帰り道を食べられちゃうんだから!
…あれ?ちっちゃい子はみんなこれ怖がるんだけどなぁ」
「…赤い色は苦手なの。昔、大切なものが真っ赤になってしまったから。
だけどルチカの赤色は不思議ね。明るくて眩しくて、抱き寄せずにはいられない赤色。あなたが持つなら、赤色も怖くないわ」
「選ぶなんて以前のわたしなら出来なかった。でも、選ばなかったことは要らないことじゃないって二人が教えてくれたの。
幸せの形と思いは意思の数だけあるんだって。何より、幸せは自分で決めるものだってこと。
…マチル。わたしはあなたのことが、好きです」
呪いだと二人は言ったけれど、それはまるで奇跡の魔法のようでした。
「マチル、ルチカ、はじめまして、そしていつもありがとう。これからもよろしくね」
いつか来るかもしれない日に備え、水陸どちらでも兼用できるように国内の建物にはガラス魔法で修繕され、
水中に差し込む日差しをまるでサンキャッチャーのように建物がキラキラと反射することで
水底のほの暗さの中に光と小さな虹が溢れ、とても美しい光景が広がるようになったのです。
「――代償、食べちゃうの…?
…ふ、あははっ、食べちゃうって、何それ、だめよ、お腹壊しちゃうわ。ふふ、でも、そっか、そうよね。
マチルが味付けてくれた料理にくるんで食べちゃえばいいんだね。万一お腹が痛くなっても、ルチカがやっつけてくれるわね。
辛いものがあっても不幸なんかじゃないんだね。どんなものを背負っていたとしても、幸せになれるのね」
「ずっと小さな可愛い子猫だと思ってたのにこんなに大きくなっちゃうなんてずるいわ。
…でもね、どれだけ大きくなっても、あなたはわたしの可愛い子猫よ。ほら、おいで」
「今日は、紫陽花の花を植えようと思うの!はい、軍手!
土によって色が変わるお花だけど聖堂の周りに咲く紫陽花だけは、マチルに魔法をかけて色を付けてもらいたいの。
――鮮やかな赤色と、優しい青色。半分ずつにして清廉な紫色もいいな。
どちらも大切な色だから。ね、わたしのお願い、聞いてくれる?」
2015-11-02 17:32:39 +0000