企画元【illust/50050950】
「 かえるばしょが わからないの 」
先代:ナナ=マナ【illust/52850352】
「なんでかな うみのそこなのに おかあさまがいるようなきがする」
先代の絆:絶淵楼/伯桐覇さん【illust/52869385】
「おとうさまにぎゅってしてもらうのが だいすき。いつもおかあさまがひとりじめしてたけど」
絶淵楼当代:瓊雪さん【illust/53342837】
「ねえさまみたいに きれいで、かわいくて、すてきなひとになりたいの。
ねえさまとおなじかみがたにして ふくもおそろいにして…ねえさま、あいたいよう…ひっく………」
◆白き記憶の水底 ウィシス水中庭園(概要:novel/5656766)
海底に沈んだ水中庭園と神殿に暮らす小さな国。
先代の主権巫女が「彼のもとへ行きたい」と願い女神の心臓を貫き、ウィシスの海は赤く染まった。
咲き乱れていた白い花は散ったが、庭園にはいまも葬花とニースの花がひっそりと咲く。
静かに暮らす中でかつての美しい庭園を取り戻そうと、いまある知識を集めて本にまとめ自立しようとする人々も現れ始めた。
ある日から水底をもふもふと移動する毛珠兎が現れるようになった。とてもおいしいらしい。
◇王 主権巫女 シュシュ=マナ(マナは主権巫女であることを表すため、名前に当たるのはシュシュ)
>>身長120cm、年齢:8、一人称:シュシュ、またはわたくし、二人称:あなた、三人称:~さん、呼び捨て
先代の主権巫女と絶淵楼の皇帝の間に生まれた娘。絶淵楼にいたときの名前は珠瓔(しゅえい)。
父に似て非常に賢く利発で、「この世界には絶対の幸せなんてない」と理解している。幼く無邪気でそれ故に残酷なところもある。
髪は黄金色の夕暮れの色。瞳の色は手毬花(黄緑)とチョコレートコスモス(黒)。
足にところどころひび割れが見られる。陸を歩くことはやはり叶わない。
◇すてきなご縁をいただきました!
医療教会ジ・ア/ゼスさん【illust/53342332】
それは見知らぬ水底で始まるおとぎ話。迷子の紅と空からやってきた白が出会う場所。さびしいと泣く声は誰のもの?
血潮に染まった海。そこに響く拙い子守唄が、いつか青年を想う恋の歌になりますように。
「はじめまして、ごきげんようかいぞくのおいしゃさん。 わたくしはシュシュともうします」
ふくのすそをもって、くるりとおどるようにまわっておじぎ。ねえさまがしていたように、きれいにできてるかな?
「ここのひとたちは とってもよわいの。すがることしかしらないの。かれらをすくってくれるなら おはなもなんでも、おすきにどうぞ」
ゆきみたいにしろいかみ、めがみさまみたいにさびしそうなめ。なにかをおそれているのね。
「おかねなんていらない。いらないから、またシュ…わたくしと、おしゃべりしにきてくれるってやくそくをして?」
「ゼス、ゼス!」
また会いにきてくれた! ゼスはいつもやくそくをまもってくれる。
こうやって、ゼスの大きい手で なでてもらえるのが いちばんすき。
むかし おとうさまやおかあさまに こうやってしてもらった きがする。
もう かおが おもいだせない おうちの 名まえも もう、ずっと。
「ねぇ、ゼス。ほら みて! 貝がらひとつぶん 大きくなったの」
はやく もっと大きく おとなのひとになりたいな。
そうしたら ゼスのおふねにのってても ゼスをいいこいいこって してあげられるでしょ?
ゼスはたまに とてもさびしそうなかおをする。 シュシュは、ゼスがいてくれればさびしくないのに。
「こうやってね、おでこをこつんって合わせるの。
お母さまが、好きな人に だいすきってつたえる ひみつのおまじないっていってた。だからゼスにだけするのよ。
…ゼス、“だいすき”」
こうしてるあいだは シュシュいがい見ちゃだめなの。 ゼスはシュシュだけを見てくれなくっちゃ。
……ほんとうは 白いお花なんか にどと さかなければいいのに、なんて。
――月日は少女を少しずつ大人にしていく。
少女が青年に抱いていた“好き”は、青年の抱く“想い”と さてはて、いっしょだったのか 変わっていったのか。
ただ、自分に安らぎを求める青年のすべてを 少女は受け入れた。何一つ、否定せずに。
「シュシュが、ゼスのぜんぶを許してあげる。 ゼスの命も 心も ぜんぶぜんぶシュシュがだきしめてあげる。
もしそれでもさびしいなら、シュシュの命を ゼスにあげるね だから泣かないで」
いつものように「いい子ね」と頭をそっと撫でて 子守唄を歌ってあげると、ゼスが幸せそうにしてくれるのが うれしいの。
大丈夫よ。 海に溶けたあなたの涙も ぜんぶ、シュシュが飲み干してあげる。
青年から告げられた、ずっとずっと彼の血潮の奥底で沈んでいた小さな想いを 少女はじっと聞いていた。
そして告げる。
昔と変わらない声音で。違うといえば、目線が近くなったことくらい。
「じゃあ シュシュの翼になって、ゼスの“幸福”の場所まで連れて行って」
ゼス、と名前を呼んで腕を伸ばす。出会った幼いあの日から、ずっと変わらない“だきしめて”の合図。
首に腕を回して顔をうずめる。
「 ゼスの、お嫁さんにして 」
そしてぜんぶ、ゼスのものにしてしまって。
――還るのは あなたの深い 深い 血潮の海がいい。
ねぇ、女神さま。 本当はあなたを 心のどこかで恨んでいたけれど。
でもあなたの寂しい気持ちは よくわかるから。 あなたの魂が慰めれれるまで、そばにいるから。
あなたが わたくしたちを 守らなくてもいいって思えるように いつか、強くなるから。
だから
いまだけは ゼスのそばに いさせて。
◆NGはありません。国として併合されるされないもすべて相性次第とさせていただきます。今回の王は成長します。
お友達でも誘拐していただく形でもなんでもどうぞ。
お返事は即日~5日ほどいただく場合もあります。
キャプション随時編集いたします
2015-11-01 09:41:11 +0000