◆千国大河【illust/50050950】
◆カキツバタ
男/132cm/10歳/白の歴史書
一人称:おれさま、ボク/二人称:あなた、〜さん
強靭【0】 知能【2】 器用【0】 機敏【1】 幸運【7】 =【10pt】
◆幸伝狐(こうでんきつね)【novel/5889864】
訪れた地に幸せを運ぶと称される、幸せを増やすことを生き甲斐とする、狐の亜人。
幸せを増やす以外には簡単な妖術と変化しか扱えないが、長命種故に世界情勢などの知識量は豊富。
ある程度自身の魔力を使いこなせるようになると幸せを蓄える容器を生み出し、生涯それを携え生きる。
旅をしながら人々から幸せな話を聞き、話の言霊から幸せをほんの少しだけ分けて貰い、
お礼に夢枕へ現れて細やかな幸せをお返しすることで世に幸せを増やしている。
容器から漏れ出る幸せパワーの詰まった霧に触れると運気が上がる。
幸せを貯めた分だけ容器は大きくなり、大きい容器を持つ者は一族から尊敬され、
里の真ん中にバカでかい銅像を建ててもらえるのだが、しかし妙なオプションをつけたがるのが玉に瑕。
族長の許しを得ると里の外へ出て幸せを探す旅に出ることを許される。
……筈だったのだが、魔王が倒され世界が平和になると一族総出でニート同然となり里に引きこもってしまった。
日々捧げられるお布施で悠々自適に暮らして旅に誰も出なくなってしまっている。
♥素敵な絆を結びました!
光降る大平原 エルダ・クローカさん【illust/51761419】
旅の途中で訪れた最果ての清き平原。
暖かい光に導かれ、意地っ張りなカキツバタはやがて大きく、逞しく成長するのでした。
「ははあ…入国審査ですか? 警戒心の強い国ですね。まあいいでしょう、お願いします。
……って、うわ!これは…加護の光? きれい…。これがおれさまを守ってくれるのですか? へえ…素敵ですね」
「旅のお話ですか。いいでしょう、語らせていただきます。その代わりあなたのお話も聞かせてくださいね。
おれさまは幸せを語り、集め、増やすのが役目です。だからあなたにも幸せを与えましょう」
「エルダ、エルダ! なんだか悲しそうですね。なにかあったんですか? …え、あなたでなく誰かのこと?
あなたという人は…優しすぎるのも考えものですね。良いところだと思いますが、エルダ自身が心配です」
(ほっとけないんだよなあ、エルダのこと。だってぼくの方が小さいのに、エルダは知らないことがいっぱいだ。
守り人のお役目を果たす姿はすごいけど、エルダ自身の幸せはどうなるんだろう。辛い時もあるだろうに。
エルダはこのままでいいのかな。ぼくはこのままエルダに旅の記録を話すだけしかできないのかな。
夢枕に立てるようになれれば、きっとエルダに幸せをあげることができるのに…。幸伝狐失格だよ…)
「エルダ。おれさまはまた旅に出ます。でも心配しないで。またここに、エルダのところに戻ってきますから。
…もっと幸伝狐として立派になりたい。そのためにはもっと世界を見なくてはいけない。
強く、そして大きく成長しなくちゃ、エルダのために……いや、これは帰ってから伝えます。
おれさま、いや、ぼくはもっと大きくなって帰ってきます。…だから待っていてくれませんか?」
「久しぶりですねエルダ。ぼくですよ、カキツバタ。
ふふん、大きくなったでしょう。夢枕に立つことも出来るようになったんです。
…それで、エルダに幸せをあげたくて。いいや、ぼくがエルダを幸せにしたくて会いに来ました。
お土産話もたくさんあります。エルダに世界は広いんだって、ぼくが教えてあげたいんです。
さあこの手を取ってエルダ! そうして目が覚めたら、幸せの光をお届けします。後悔なんてさせませんから」
ーー初めて本当の幸せを与え、そして自らも幸せを掴んだカキツバタ。
長い長い旅を経て、カキツバタの瓢箪はどんどん大きくなり、一族から長と認められるまでに成長しました。
そしてカキツバタが選んだ道は、愛する家族と離れてでも一族に本来の役目を思い出させること。
やがてそれは白の歴史書にも記される、数多の人に等しく幸せを宿す道標となるのです。
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◆既知関係についてはご縁があれば!どちらも相性を重視でいきたいと思っております。
メッセージを頂いた場合迅速なお返事が出来るよう心がけますが、3~4日程お時間を頂く場合もございます。
それ以上返信が無い場合はメッセージの不着が考えられますので、お手数ですが再度送信をお願い致します。
2015-07-31 15:16:10 +0000