【狐嫁弐】五十崎 仁【人間】

きむこ

■ 狐の嫁入り弐【illust/46965207

 「姉ちゃんがここにいないなら、俺もここにいる必要ないから」

■ 五十崎 仁(いがさき じん)
  18歳/高校生/172cm/男
  一人称「俺」/二人称「アンタ」「お前」
  仏頂面だが、出るまでが長いだけで表情は豊か。
  受験ストレスで死にそうな受験生。自他共に認める超シスコン。
  スーパーなで肩。ショルダーバッグは敵。

■ 願い事について
  受験に合格しますように。姉が卒業した医大を目指してます。

♥ 素敵なお狐様 ♥
  真赭ちゃん【illust/47893358
  「はあ…狐…へえ…118歳…ふーん…大丈夫?そろそろ迷子だって言っていいんだよ。交番一緒に行ってあげるから」
  「そんなに携帯が珍しいなら、貸してあげようか。姉ちゃんから電話着たら返してね」
  「アンタに出来ることは何にもないよ。受験だって神様の力に頼る気ないし。……いや、えっと、頼りにしてないとか、そんなつもりじゃなくて…」


  すこし冷える夜に、窓を開けてじっと待つのは、ずいぶん昔からだった。
  あの人が姉ちゃんを連れて行ってから、どれくらい経っただろう。
  別に待っていなくたっていいんだ。待っていたって、「あら、先に寝てもよかったのに」なんて言うんだろうから。
  
  「今夜は遅いですね」

  そう言うこの子が、隣に座るようになったのはいつからだっけ。
  いつでも穏やかな笑顔で、俺の名前を呼ぶこの子が、隣にいることに安心感を覚えたのはいつからだっけ。
  姉ちゃんは、いつも隣に座ってくれなかった。いや、座ってくれていたんだけど。そうじゃない。
  姉ちゃんは、いつも俺に安心はくれなかった。でも、「大丈夫よ」ってそう言って、なだめてくれた。
  本当はたくさん、もらっていたんだろう。俺がそれを理解できるのはもっと先だろうな。

  「どこにいくの」

  そう声をかければ、どんな時だって振り返ってくれるこの子。
  俺に向けるきれいな瞳が別の意味を持ち始めたことも、きっと俺は気付いていた。
  気付いていたのに、深く考えなかったんだ。
  おおばかものの俺を、いつも、いつだって、ゆるしてくれるこの子に、甘えていたんだ。

  (『私がささげる願いの鈴に、貴方は何を願うのでしょう』なんて、)

  「きっと俺は小さい頃にアンタに会ってたんだ。あの時、俺の背中を祓ってくれたのは真赭だろう?」
  「いつだってそうだ、そうやって俺のこと甘やかすから、いつまでも俺は気付かないふりをするんだ」


  「うそだよ、ごめん、俺が悪いんだ、ごめんね、本当は知ってたんだ」
  「大事にしてくれているのも、…好いてくれているのも、俺がわがままなのも、全部知ってた」
  「だから、もうひとつわがまま聞いて。願いの鈴は、ずっと使わないつもりなんだ」
  (そうすれば、ずっとここにいてくれるよね)

  「好きとか分からないけど、これがそうなら、きっとあの頃からずっと真赭のこと、」


◆ 大好きな姉:七緒ちゃん【illust/47903074
  「姉ちゃん、今日晩御飯なにがいい?」
  「今日デートなの…ふーん…誰と行くの…早く帰ってきてね」


★ ご近所さん ★
  金雀枝 絢文くん【illust/48064886
  「絢文さんといると姉ちゃんは楽しそうにしてるから、絢文さんは嫌いじゃないし好きだよ」
  金雀枝 馨くん【illust/48064890
  「よく似た境遇とか、そんなこと微塵も思ってない。上手く言えないけど、でも、ほら、ご近所なんだし、いつでも頼っていいよ」
  金雀枝 瑚鳥ちゃん【illust/48064910
  「末っ子同士なんだし、ナカヨクしようよ。何その顔、またなんかあったの。どっかいく?」
★ お友達 ★
  荒木 鈴香ちゃん【illust/47894673
  「荒木って背負い投げは何キロの奴まで出来るの?まって、俺で試さなくていいから、いいから!」
  十倉 宗助くん【illust/47901109
  「宗助、もうちょっと身長縮めない?縮め。縮んだ後化学のここの問題教えて」

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2014-12-31 17:29:31 +0000