「私は生まれた時から死にかけでしたから、災厄なんて全然怖くありませんわ。
ロクに自分の力で戦えないんですもの、勇気ぐらいは持っておかなくちゃ。」
✽-カノン・マギアシュテル-✽
水の舞台所属/14歳/女性/150cm
魔力:9 生命力:0 運:1
作品ID:47378140 末尾数字:0
悪魔の呪いと悪魔の恩恵、それらにより生死を左右されている体質の少女。
不運な血筋に合わせて生まれつき身体も弱いため、自分の身体で戦う事はあまりできない。
それでも悪魔の恩恵であるスキル「薔薇の生きる道」を使って魔力を別の媒体に与えて戦う事ができる。
元々持っている魔力の強さもさほどあるものの、魔力を行使する事が少なかったため使い慣れていない。
おっとりマイペースでまるで危機感のない性格。常に笑顔でいる事が多いが何を考えているのかちょっとわからない。
家の呪いに関しては彼女の代まで大した行動をする者がいなかったため、一時は両親にも止められていたが
種族が悪魔であるという事しかわかっていない呪いの根源を探し、謝罪と和解をするため両親に内緒で家出。
その際にマギアシュテル家に古くからある薔薇鏡の悪魔の少女と共に家を出ており、一緒に入隊。
ロクに戦えない彼女にとってその少女は大事な親友であると同時に魔力を与えるという形で命を預けた相手でもある。
✽大切な親友:鏡の乙女【illust/47378133】
✿12/9 素敵な旦那様に巡り会えました!✿
素敵な人柄と、自分の知らない世界を知っている、カノンにとって新しい世界のような方です。
風の部隊 ユーゴ・ラレティエール様【illust/47435017】
「あ、あの...どんなお荷物もお手紙も、お届けしてくださるとお聞きしたのですが...。
このお手紙をお届けして頂きたいのです。簡単に会う事のできない、お名前もわからない悪魔さんに...。」
「あらユーゴ様、おかえりなさい。今日はどちらへお届けに行っていかれたのですか?
ふふ、私ユーゴ様がお土産に話してくださる知らない土地のお話を聞くのが最近の楽しみの一つなんです。
それに、ユーゴ様の見てきた景色を共有できるのも私の幸せの一つなのかもしれません。
突然何を言い出すんだなんて言わないでくださいね?やっぱり私、ユーゴ様が大好きです。」
「ユーゴ様、少し私のお話を聞いてはくれませんか?私、最初はお手紙の事で頭がいっぱいだったのですけど、
情けないのですが、ユーゴ様に惹かれていくうちにとても無理なお願いをしてしまってたのではないかと...。
それでもユーゴ様はたくさん調べてくださって、それを知った時は涙が出る程嬉しかったんです。
ですから私にもユーゴ様のお手伝いをさせてください。迷惑でなければ、これからもお隣で。」
【スキル】
✽薔薇の生きる道<屍と白薔薇>
呪いに負けないために鏡の悪魔からもらい受け継がれてきた、悪魔の恩恵。
持っている魔力を暴走させてしまうのなら、自分が持っていない方がいい。
魔力を自由に媒体に与える事のできる能力。その媒体が自分の武器となる。
与えた魔力に逆いきれない媒体は操られる形となり、与えた魔力を使いこなせる媒体には力となる。
与えている間は命を預けている状態になり、媒体が壊れたり死亡すれば本人もおなじくらいの生命力を消耗する。
魔力の供給は自由に切る事もできるが、再び与えるのに体力の消耗が激しいためあまり乱用はできない。
✽枯れ薔薇の呪い
遥か昔に一族の先祖が対立していた悪魔にかけられた強力な呪い。
自慢だったはずの魔力を暴走させてしまい、自分の魔力に徐々に命を奪われ衰弱していく。
魔力のないものには意味のない呪いだが、カノンの一族にとっては大きな痛手。
【マギアシュテル家】
白薔薇の村に遥か昔からある魔力に優れた魔法使いの家系。
悪魔という存在を邪なものとしており、度々一部の悪魔との対立が絶えなかった。
マギアシュテル家が劣勢に立たされた時に、自身の魔力を抑える事ができなくなる強力な呪いをかけられている。
自身の魔力を暴走させては自滅していくマギアシュテル家はその時から悪魔に対抗する事ができなくなり、
身を潜めて暮らしながら自身の力による死を待つしかなかった。
そのため他種族との混血は長い間されておらず、純潔の魔法使いが多く呪いも未だ薄まっていない。
一族のとある少女が謝罪をし続けた事により哀れに思った別の悪魔が契約を結び、
魔力を別のものに分散させる力を与える。それでも元の悪魔の呪いは強力なものであり
呪いを消す事はできず、現在の子孫に至るまで呪いと恩恵を使いこなしなんとか今を生きている。
ただ一つの【illust/44307098】
素材お借りしました【illust/42053370】
「ユーゴさん、お誕生日おめでとう。ふふ、これを言うのももう何十回目かしら。
今日この日を迎えるまでも貴方の隣で、私は1日1日を幸せに生きてきました。全て、貴方のおかげで。
こうして貴方の隣でまた今年も祝えるのも、私にとって最高に幸せな時間だった。
呪いを継がせてしまった子供達や孫たちを見た時、本当にごめんねって思った事もあったわ。
だからこそ弱くても、私の力は全て愛する人達のために使おうと決めたの。
それもこれも、やっぱり結局は貴方のおかげでできる事なんだわ。とても幸せな時間をありがとう。」
2014-12-02 17:56:54 +0000