【六花奇譚】フェレシエ【第6期】

馬宮鵺
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「あたし達が生きてるだけでイケナイことなの?
 怒ったり、だらだらしたり、誰かを殺したい位妬んだりどろどろになるまで愛したり、威張ったりするのも全部罪だって?
 そんな世界ならいっそ無い方がマシね、こっちから願い下げだわ。
 ……勝手な事はさせないわ。誰にも渡さない。この場所は、歴史は……あたし"達"が紡いできた物語よ。」

「何よ、今更ぽっと出てきて神様ヅラしちゃって。今までいくら泣いても叫んでも助けてくれるそぶりすら見せなかったくせに。
 あんたなんかに言われなくても勝ち取ってみせるわ。どうせ今度もまた嘘なら、その嘘ごと打ち砕くだけだもの。
 ……信じられるのは自分だけ、あたしを裏切らないのはあたしだけよ。他に何も信じられるものですか……。」


フェレク・ィエ・S=N・アニュラス (Felec Ie Sappheiro=Nitka Annulus)(フェレシエ/Felecie)
CP:550 JL:諜報員 -> 379 天藍

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父:シグ【illust/46277952】/紅玉;魔物使い;CP230;JL81/
「父さん、いい加減イイ歳こいてフリフリなんて着るの止めてよね。…そういうのはあたしみたいなのが着るもんなの!引っ込んでて!」
母:ツェクタル【illust/46364710】/天藍;諜報員;CP310;JP149/
「何よ、……何よ、いつもかっこいいことばかり言っちゃって……!!どうせ、母さんもあたしのこと、置いてくくせに。……ばか。」
兄:ブラハ【illust/47004218
「ハァ?ちょっと、兄貴触らないで。……な、何よ、放し……じょ、冗談よね?
 じゅ、十八にもなって兄貴にケツひっぱたかれるなんて洒落になってな……やだ!ちょっとやめてってば、やめっ、や、いやああああああっばかああああ!!!!」

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瀞諱:情鬼の固有スキル。異眼、角、諱の全てと魔物を扱う能力を総称してじょうきと呼びます。
骸借り:魔物へ寄生し、その力を自分のものとする能力です。本来は魔物の「骸」へ寄生しますが、
 フェレシエの場合、「自身が従属させた生きた魔物」にのみ寄生できる特異体質です。
灰海の秘眼:青灰色を宿す魔力を帯びた宝石のような第三の目。
 目を合わせた者の精神の内側に干渉し、幻覚を見せ、秘匿すべき場所を見破ります。
 六花の魔物に対して使用すれば強制的に従属させる事が出来、且つ強力。
 相手の精神力により強く作用しますが、自分で力はコントロールが可能です。また、水中でも良く見えます。
魔想の香糸:キメラの始祖の体を繋いでいた魔力の糸に、感情から精製した香水を浸した糸。
 糸自身、またその糸で織られた反物は身に付けた者の意思を汲み取って動いてくれます。ついでに良い香りがします。
幻現夢【乱舞桜花の化け狐】:桜吹雪のようなプレローマの靄を纏い、"変身"する能力。
 小さなものから大きなものまで、「執着」度合いで正確さが変動します。

頭部の二本の角と、左右いずれかの瞳に現れる異形が特徴的な、魔物を使役する「情鬼」という種族の血を継ぐ少女。
情鬼についてはこちら【novel/3869767

本名「フェレシエ」。名前は骸借り風に名乗っているだけでありこちらが正しい名前だが、名乗りの際に本名を告げることはまずない。
唯我独尊、我がままのじゃじゃ馬であり、大体母親が「腕白でも良い、逞しく育ってほしい」と割合自由すぎる育て方をした為である。
欲張りでジャイアニズムが激しく、頑固で自分の意思を譲らず中々折れない。欲しいもんは欲しい。
オトメンな父に対しても言葉少なな母に対しても捻くれた兄に対しても偉そうな不遜的態度であるが、
次代を率いて行くのはきっと自分であると言う謎の自信によるものである。
自分とそれに連なる名前に対しての誇りが強い。
骸借りの能力と水晶を持つものの、特異的な体質であるのか寄生状態でなくとも命を擦り減らす心配は無い。
不思議なことに自身の感情から香水を精製する魔法が使用でき、魔糸と絡めて使ったり、自らを律する為に使ったりするものの
近親者に同じ力を使う者がいないこともあり、上手に魔法を使いこなしてはいない。
翼の付け根が青く燃えており、炎は熱く、そして冷たく凍てついている。
不用意に触れると凍傷と火傷が同時に襲ってくる。意識すれば熱を抑えることもできる様子。

かつて母に「お前に諜報員は無理」と言われたことに腹を立ててムキになって諜報員になったものの、
自身が刺繍もロクにできない程度に不器用なことと、性格的にそもそも諜報員に向いていないことについては触れない。
幸い秘眼の能力と変化能力によってやっていけはしているが直情的であまり複雑なことを考えていない。
キツい性格で気も強いが、可愛いものは素直に好き。
連れているおんぴゃルーパーは曾祖母の元から連れて来たもの。
音を記憶させ、それを反復して聞く事で、自身も限りなく正確な声帯模写が可能である。


骸借り【illust/43856813】 灰青の目【illust/43923633】 魔糸/キメラの遺伝子【illust/43817922
異形の因子【illust/43883909】 感情香水の魔法【illust/43900975】 おんぴゃルーパー【illust/44004887


六花奇譚【illust/41660556

既知・好敵手・婚姻などはご縁があればメッセージよりお願い致します。

 婚姻させて頂きました。
重なる目の色と銀の首輪の名を持つ、ただ一人信じる事ができたひと 魔物使い ゼンさん【illust/47003266
「……何へらへら笑ってんの、いつもいつもそんな態度で、キモいのよあんた。
 あたし言ったわよね、その名前返しなさいって。あんたいつになったらその名前捨ててくれるのかしら?
 ……あんたに捨てる気がなくても、あたしはあんたが音を上げるまで諦めないから。その名前はあたしのものなの。さ、早く返して。」

「煩い馬鹿触らないで近寄らないでむさくるしい暑苦しい。あんたいつも根拠も何もなく大丈夫とかほざいてるけど、あたしその言葉一番嫌いなの。
 何が"大丈夫"なものですか。大体そう言った奴は大丈夫じゃないのよ。……安心させるだけ安心させて、勝手に傷貯めこむんだから。
 あたしはあんたが大丈夫だろうがそうじゃなかろうが、関 係 無 い けど。……根拠なくその言葉並べるだけなら、不愉快だから、やめて。」

(ねえ、どうせあんたも最後には嘘吐くんでしょ、解ってる。知ってる。……早く失望させて。嘘吐いて、落胆させて。
 あたしはあたしだけ信じてればいいの。それだけでいいの。……このままだとゼンのこと信じたくなっちゃう、でしょ。
 大丈夫なんて言わないでよ。……怖い、から。そう言って、みんな、あたしより先に、 )


「……何が大丈夫、よ。この大嘘付き。見えてるのよ、“見た”のよ。……あんた本当はその力怖いんでしょ。
 ……そうね、いいわよ、きっとあたしならあんたのこと助けられるから。あんたが良く理解してないそれから“助けてあげる” わ。
 あたし手に届く所にあるものならなんでも欲しいし、他に持って行かれるのは嫌な性分なの。光栄に思いなさい? ねえ、ゼン。」

 
 
(あんたがあたしの事あしらう度に苛々するの、焦燥に駆られるの、これは何なの?
 今まで何度も、忘れてはいけない後悔をしてきた様な気がする、この胸騒ぎは、一体、何なの。
 ……本当にあなたのこと信じていいの? どうせ、どうせ信じた所で、何が与えられるってこと、在る筈ないじゃない。 それでも、

 ねえ、あたし、本当のあなたを捜してる。目の前で笑うあなたと、深淵で怯えるあなたと、 どっちが本当の“ゼン”なの?)


 
「……ゼン、良い? あたしの言う事良く聞いて、約束して。
 別にあたし以外に甘い嘘つこうが、虚勢張ろうと関係ないわ。でも、あたしの前ではどんなに残酷でも真実だけ突き付けて。
 裏切らないで、一人で勝手に死なないで。あたしの手の届かない所に行くのは許さない。
 死ぬならあたしの前で死んで。何度だってあたしが助けるから。
 だから、国とか、神とか、世界とかそんなのに魂捧げるくらいなら、ただ一人あたしの為にそれだけ誓いなさい……!

 この、あたしが、ここまで、言ってあげてるのよ。信じてあげるって、言ってるの。だから、うんとか、はいとか、なんか言いなさいよ 馬鹿。」

**

(……魔物(あんた)なんかに渡さない。喩え空が亡くなって、海が干上がって、大地が割れて、世界が消えたとしても、
 過去から未来まで、終わったその先まで、……奪わせるものですか。
 その男の全てはあたし一人のものよ。声も、視線も、挙動も、意識の一片から髄液の一滴まで。……あたし以外が所有することを許さない。
 もしその代償があたし自身だとしても、あたしは恐れない。……奪われる方が、耐えられないもの。

「(だからそう、例えばあたしが此処で居なくなっても。)」

**

真白の光が彼方へ飛んでいく。ゆっくりと、ゆっくりと。

曇天の切れ間に覗いた蒼穹の深い、澄んだ冷めた青。
閉じた瞳の間に光る双眸の、深い眠りの底から目覚めた、藍(あお)。

「……あんたが呼んだの?」

刹那だったような気もする。永遠だったような気もする。
深い暗闇の淵で、無限か有限かも解らない漆黒の水中で、諱(なまえ)を呼ぶ声だけが聞こえていた。
暖かな影が、自分の中から剥離していく感覚と、首輪を引かれる感覚と。

「(ねえ、)」

 
時は流れて空気が華やぐ。
 雨水が大地に沁みて、
  芒の種が大地に伸びて
   窓の硝子に白露が降りて
    懐かしい冬の寒さが肌に立って

 
そうしてもう一度、柳の新芽が芽吹く頃、戸惑いの向こうで応えた返事。

 
「……そんな事聞かないで、あたしの事攫えばいいじゃない。
 あたしが行かないって言ったら、あんたどうするつもりなのか解らないけど、そういうあんたの無駄に筋通そうとするところホント腹立つの。
 ……責めてる訳じゃ、無い。けど。」
 
 

「……いいわよ別に。あたしのことあげても。
 だからあたしだけ見て。あたしのことだけ欲しがって。あたしの傍にだけいて。
 あたしが居なくなったら、そのまま生きていられないくらいあたしのことだけ好きでいて。

 約束して。できるでしょ。あたしのこと好きなんでしょ。ゼン、」





「ねえ、好き。」



お返事には即日~三日程度お時間頂けたらと思います。

※キャプションは随時変更致します

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2014-11-09 15:00:24 +0000