こちらの素敵な企画【illust/40536322】に今代から新規で参加させていただきます!
遠い遠い、どこかのお話。
ある場所に、名も無き天使が生まれました。
美しい容姿に澄んだ瞳、綺麗な声に優しい心。
名も無き天使は他の天使と何も変わりありませんでしたー本来なら。
なんだ、この天使は。
胸に十字架が埋め込まれているではないか。
生まれたばかりの天使を指さして、誰かがそう言いました。
おい、よく見てみろ。
こいつの左目、普通じゃないぞ。
別の誰かが、天使を見てそう言いました。
そう、名も無き天使は普通ではなかったのです。
天使の胸には大きな十字架の宝石が埋め込まれていました。
天使の左目には大きな花の結晶が埋め込まれていました。
普通のようで普通でない天使に、皆は遠のきます。
恐ろしや、恐ろしや。
一体どんな力を持っているのか。
天使はどうして皆が離れていくのかわかりませんでした。
一人残されることが寂しくて、悲しくて、天使は左目から涙をこぼしました。
すると、どうでしょう。左目からこぼれた涙が宝石に変わったではありませんか。
七色に輝く、見たこともない美しい宝石に。
遠まきに見ていた人は皆息を呑みました。
そして思いました。天使を泣かせればもっとこの宝石が手に入るのではないかと。
そして、天使は・・・ー
*チェルト
種族:天使
年齢:外見年齢15歳
身長:167cm
一人称:私
二人称:貴方/貴女
*備考
胸に十字架の宝石が埋め込まれ、左目に花の形をした宝石を埋め込まれた天使の少女。
左目からこぼれる涙は、七色に輝く宝石へと変化する。
そのため、宝石を手に入れようと様々な人たちに狙われてきた。
それゆえ、涙を流さないよう心を殺してしまい、ほぼ表情をなくしてしまった。
そして、深い深い森の奥にある寂れた教会でただ一人、誰とも会わないように暮らしている。
天使は必死で逃げました。
欲でぎらつく目から、捉えようとする手から、何もかもから。
天使は涙を堪えました。これ以上宝石を生まないように。
天使は心を殺しました。これ以上誰からも求められないように。
そして、天使は一人森の奥にある教会に身を隠しました。
もうこれ以上、誰かと会わないために。
「ここは私にとって唯一安らげる場所 静かで心を動かさなくていい」
「もう嫌なの、誰かと会うのは だって、皆最後は宝石を求めるだけだもの」
「この目も、この十字架も、全てを捨ててしまえたらどんなに・・・」
*6/14 素敵な旦那様ができましたヾ(*´∀`*)ノ
・自分のように宝石に縛られ、自分とは違い心を大切に持っている自分を想ってくれる愛おしい天使 カーネリアンさん【illust/43818926】
その日もいつものように教会に座っていた。
誰もいない空間、何もないこの場所ーすべてがいつもと変わらなかった。
今日も誰にも会わずに済んだ。そう思った矢先、突然教会の扉が開いた。
驚いて振り返ると、見たこともない色鮮やかな天使がそこにいるではないか。
色とりどりの翼、頭にある薔薇の輪、腹部で輝く真っ赤な宝石ー
何もかもが自分にとって珍しかった。
なぜこんなところに人が?
見知らぬ相手に警戒し、心を決して動かさないよう見つめる。
あぁ、また彼も同じなのだろうか。そう思った。
彼も、あの人たちのように、私に宝石をとせがむのか、と。
けれど、彼は予想とは違う言葉を言った。
少し一緒にいさせてもらっていいか。そう尋ねたのだ。
はじめて投げかけられた言葉に、何も言えなくなる。
どうして?そんな疑問がわき上がる。
彼は違うのだろうか?あの人たちとは違う、「私」を見ているのか?
しばらく黙っていると、彼は自分の近くに腰を下ろした。
そして、何をすることもなくただ傍にいてくれた。
(彼は、一体なんのためにここにいるの?)
これが心を殺した天使が出会った、心を宝石に変える天使との物語
*お婿さん、その他友人関係等募集しています。
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当方多忙なのでお返事が遅れる場合もあるかもしれません。
ですので、お返事は即日~3日にさせていただこうと思ってます。
素敵なご縁がありますように。
*何か問題等ありましたらご連絡いただけると幸いです。
*素敵な素材もたくさんお借りしています。 ▴
2014-06-04 16:11:17 +0000