【仁本物語】狛枦【第伍世代】

箱籠わた。@進捗瀕死。
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母の胎に卵がひとつ
ひとりで出るのが怖いからと
己を分けて命ふたつ

母の胎の命がふたつ
怖くない怖くないもう怖くないと
ふたりで出る約束ひとつ

はんぶん はんぶん
ひとりに継がれるモノを半分ずっこ

おそろい おそろい
同じモノをふたりでお揃い

そうして生まれ出でた子がふたり


トン トン シャン

少女は寂しがり
寂しいさみしいと道を歩む

少女の行く先々
母のように小さき命が摘み取られる

少女は淋しい
己の周りは小さき屍ばかり

少女の歩は止まらぬ
一つ処に留まれぬ

少女は咲き誇る
小さき命を弔うように
少女の歩んだ後に蓮が咲く

されど種子を残さず果てるのみ
地へと飲まれるように
果てるのみ

くるり くるり さらさら

少女は弔い舞う
小さきモノ達が巡れるように

罪なきモノは天へ
お願いしますどうかしあわせを

そうして少女は歩みを止めぬ


◆引き続きこちら【id=39434894】に参加させて頂きます!
二人目!

狛枦(こまはじき) ◆雌
◇母方:雀の化け物、布絡み、毛羽毛現、ヒカギリ、頽馬、毛倡妓
◇父方:ぴしゃがつく、獄卒鬼、トウビョウ、骨女、温羅(鬼神)、鬼
一人称:こま、我ら
二人称:御主様、~さん、呼び捨て
年齢:26歳(見た目12,3歳程)
身長:135㎝
好き:家族、沼の底、白鱗、みかん、鈴、舞うこと
嫌い:歩みを止めること
性格:寂しがり。
   それ以外はぼんやりしているが、好きなモノは好き過ぎる為、独占したい性分。
※二枚目単眼注意

「こまは、母様と同じ。小さくて弱い、生き物を弱らせて、いずれ命を奪ってしまう。だからこまは歩くの」
「白鱗は、母様のうろこさんから貰った卵から、こまが孵化させたの。こまのお友達。こまが、奪ってしまわないお友達」
「こまが歩くと、その周りから、青い蓮が咲くのよ。父様や蓮兄様と同じ、青い蓮」

父:蓮羅丸さん【illust/41930311
「今日の父様も凛々しく誇らしい…こまは父様が父様であることが、自慢よ。こまの大好きな父様」
母:樒織【illust/42198927
「母様、白鱗の卵をくれてありがとう。ねぇ母様、本を読んで? こまね、母様が読んでくれる本が好きなのよ」
兄:蓮織丸さん【illust/42610891
「蓮兄様、蓮兄様!! また遊びにきちゃった。蓮兄様は大きな翼があって素敵ね。大好きよ、ぎゅってして?」
双子の兄:采枦【illust/42818486
「こと、今日も寒いの? 現世の日向は暖かいよ? でも雨が降ったら、もっと寒いね。代わりに甘酒あげるね」

八寒地獄の内の一つ、嗢鉢羅地獄を納める父と、沼に住まう雀のような童女姿の母から生まれた娘。
母から少しの翼と尾羽、髪と瞳、色白に布を操ること、水中で過ごせること、赤い角と足元に鱗、体質を。
父から眉と耳、黄色い角、触覚の付け根に馬の頭蓋(上半分)に変形した角、単眼、寒さに強いことを受け継いだ。
青い蓮は尾の付け根ではなく、狛枦が踏みしめた地から咲く。
狛枦がその蓮を引っこ抜くと、地獄にある自分の沼に繋がる。
現世での即席寝床、兼帰宅手段。
自分の沼には、放浪先で見つけた「お気に入り」を仕舞い込んでいる。
父や兄を尊敬しており、誇りに思っている為、二人と同じ単眼の姿を他者に見せるのは、狛枦にとって誇りを穢されるのと同義。
その為、己の単眼の姿は認めた者にしか見せない。
普段は人のように二つ目でいる。
母同様、同じ処に長くいると生物に不調をきたし、弱らせてしまった事により様々な理由で死なせてしまう。
人見知りはしない為、話しかけると大層喜ぶが、長く一つ処に留まれないから、知り合った人ともすぐ離れる。
ずぅっと一人だから、寂しい寂しいと人がいるところや、他者の温もりを求めている。
離れるまでに知り合った人が他の人と親しく話してたりすると、嫉妬せずにはいられない。
孤独に心が壊れてしまわぬように、母と共にいる白蛇から卵を貰い、生まれた白蛇の白鱗(はくりん)をお供に、あちこちを放浪中。
双子の兄と一緒にいる時だけ、第三者に対し一人称が「我ら」になり、やや上から目線な口調になる。
頭蓋の骨から出ている触覚は、昔「自分には生えてこない」と落ち込んでいたところ、双子の兄が自分のをぶっちぎったモノ。
当時は衝撃的過ぎたが、今は有り難くくっ付けてる。
(胸があったら)谷間(になるところ)に蓮の刺青がある。
(追記)
蛇に鎌の刺青を追加しました。

◆素敵な旦那様と巡り会えました!!
暁さん【illust/42718082
「父様がね、母様をお迎えする時、『幸せを蛇が連れてきた』って言ったそうよ。それでね、こまと暁さんとの出会いも幸せも、蛇の導きね、って思うのよ」
「あ、あか、暁…さん、あのね、手、繋いでもいい? 並んで歩いても、いい? こまね、こうやって並んで歩くの、夢だったの。暁さんと歩けて、今、すごく幸せ」
「暁、暁…死んでも、一緒に地獄に行こう…? そしたら、ずっとずっと、一緒にいられるよ。地獄にあるこまの沼で、ずっとずっと、ずぅっと、一緒にいられたら、とてもとても、素敵ね」

◆素敵な関係者様!【novel/3678335
待さん
城ヶ辻満宵子さん

◆お友達などの関係も募集しております!
よろしくお願いします!

◆問題があればお手数ですがご一報お願いします。
余談ですが、異性一卵生双生児の事例は過去いくつかあるそうです…。

◆文字数の関係で関係者様一覧に、お借りした素材のリンクを移動致しました…orz

ひとりが怖いと己を分けた卵がひとつ
生まれ出でたふたつの命

片や寂しいと歩む少女は
己の小さき世界を守る者と出会った

寂しいとひとりでいた少女は
彼の者と出会い
隣を並びて歩む

少女はもはや
寂しいと歩むことなく
幸せと日々を歩む

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2014-04-10 14:28:11 +0000