【色戦記】フロール【第三世代:二世】

香月

色戦記様【illust/40222341】に今期も引き続き参加させて頂きます。

「ああ、お嬢さん。こちらに近づいてくるのはいけないよ。
 こんな醜い男の毒で殺されてしまうかもしれないからね…気味が悪いし、君もそんなの嫌だろう?」
「色は無くなってしまっても…命は廻るから、俺達の日常には何の支障はない。
 けれども、それは…とてもとても、悲しいことだと俺は思うんだ。色と一緒に…温かさも失われてる。そう感じるんだ。」
「人に近づくのは……怖い。皆を信じるのも怖い。しかし、恐らく俺は…自分の事を一番信じられていないんだと思う。」


◆フロール
 所属国:フィオリータ
 性別:男  年齢:19歳  身長:174cm
 <ステータス>P:3 M:21 A:2

◆血縁 
 父:フィン【illust/41688704
 「父さんの青は、吸い込まれそうな程綺麗な青だった。少しだけ、羨ましいと思うときがあるんだ。」
 母:アルディニオン・グレヴィッチ【illust/41690402
 「どこまでも素直になれない人だったけれども…誰よりも、強く生きようとしていた人だったね。」
 妹:フィニ【illust/42655167
 「ああ、いらっしゃいフィニ。今日はどんなお話を聞かせてくれるのかな?」
 「…本当は、こんな醜い自分が可愛い妹の傍にいるべきではないと思う。
  でも、その優しさに俺は甘えてしまってるんだ。こんな馬鹿な兄で…ごめん。」


◆詳細
 フロルツェ種族【novel/3403140】と羽石エルフ【novel/3509147】の血を引く青年。両親は他界している。
 薄羽と石羽を持ち、クレマチスの花が身体に咲いている。肌は白色だが、ところどころ青や紫を帯びている。
 父譲りで雷魔法を扱うことが得意。たまに羽石も飛ばす。痛い。

 フロルツェが本来持つ、生命力を与える能力は彼には備わっていない。
 その代わりに、クレマチスは毒性を持つため花を介して毒を取り出すことができる。
 他者にその毒を与え、自分の体内の毒を除くことで寿命を延ばすことができるが
 一切その力を使わなければ、他者に害を及ぼすことはないが短命になる。
 フロルツェの羽から出る鱗粉は幸福な夢を誘うが、彼の鱗粉は悪夢を誘う。

 また、毒は他人に移さない限り伝染しないが彼自身はふとした拍子に周りの大切な人達に
 自分の毒を移してしまうのではないかと危惧し、元はカエルレウムに身を置いていたが、見知った人物の多い
 カエルレウムに身を置くことをやめ、現在はフィオリータに身を置いている。放浪癖があるため1ヶ所に留まらない。
 
 性格は物腰柔らかで非常に優しく、人当たりもよい。色が失われてゆく世界を憂い、そんな世界を諦観している。
 「酷く醜い自分が他者に心の内を見せてはならない」と自分に言い聞かせ、他者とは一線を引いて付き合っている。

 信仰心は両親と同じく持ち合わせていない。しかし、生き物は何かに縋らないと生きてはいけないという
 考えを持っているため信仰心を持つ人に対しては「自分とは考え方の違う人」という認識をしている。
 そのため、信仰心のある人を責める気は特にない。あくまで何事も平和的に解決したいと考えている。
 
◆素敵なご縁を頂きました!
 同国フィオリータのアイエスティリア・ベルクォートさん【illust/42655077
 「確かに…自分の事は自分がよく知っているはず。しかし、俺は自分も他人の信用に足らない人間だから
  他人が信じられないのだと思う。だから俺には、君の言っていることは…傲慢に思える。」
 「自分の優しさで…自分自身を苦しめてる、か。そんなこと、はじめて言われた。
  ……でも、きっと君の言う通りだ。現に…今も、君と話していると息が詰まりそうな程、苦しいよ。」
 「君の炎を初めて見た時、とても美しいと思った。しかし、その炎が自分の領域に入ってくるな…と俺に語りかけてきていたよ。
  …嬉しかったんだ。同類を見つけたような気がして…だから、君に近づいてみた。
  …でも、今の君の炎は激しさの中にも芯の強さと優しさを感じる。君の炎は君の魂を映し出す鏡そのものなんだね。」
 「…こんな醜い自分は、自らの毒に侵されて静かに消えるべきだと思ってた。
  でも、今は…それが、とても怖いよ…アイ。君を残していくのが、いいや…君の傍にいられなくなるのが……怖い。
  俺のこの醜い毒を…君に渡してしまうのはとても心苦しい。しかし、俺の醜さも全て受け入れてくれた君となら、
  この醜さを分かち合うのも悪くないと思えるんだ。
  アイ、ありがとう……俺に命を与えてくれて。生きる意味を、教えてくれて…。」


―――

 世界はまた、ひとつの色を失った。
 ある男の母は言っていた。色を失うのはいたい、と。
 また一つの色がきえてしまった。彼は瞳の色に羽石の色……そして、一族の象徴である花の色を失った。
 しかし彼は母のようにいたみを感じなかった。
 色が失われ、眼前に広がる景色は変わってしまったが彼は愛しき者がいれば、それでよかった。

 「世界が変わってしまっても、君さえいれば何も怖くはないよ。だからどうか、この手を離さないで……」

 そしてまた命は廻ってゆく

ファーレンツさん【illust/43559673
「俺が思うに、その輝く炎は君の魂を映し出す鏡。鏡は嘘を映すことはない…どうか、その気持ちを忘れないで。」
エウリュディアン【illust/43559661
「リュディ、君はもっと自由に生きても許される…それだけは、忘れないで。」

クレマチスの花言葉…旅人の喜び
 

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2014-04-02 15:00:13 +0000