そのとき、空の端から光の柱が落ちた。
目を焼くほどの真っ白な光は、触れるものを焼き払いながら大河を一閃し、ぶわりと青白い炎の道を作り出した。
見上げた先には、星々よりもなお輝く赤い眼。黒龍がゆうゆうと翼を広げ、夜の闇に更に濃く闇を染めていた。
+++
モルゴス、またの名を火眼の黒龍。
シンクレア教導騎士団【illust/41860920】の備品の一つ。スタニスワフ侯より、騎士団結成の折に与えられた。
かつては騎士団員の育成に用いられたが、今ではそんな過去を知るものすら少なくなり、専ら住処で惰眠を貪る存在となっていた。
しかしその力は全く衰えを知らず、この度は国家の威信を賭けた戦であるがため戦場に放たれることとなった。
吐き出す熱線のブレスは大地を火の海と化し、一息で千の敵をなぎ倒すと言われている。
この龍の住処は旧ミュステラ大聖堂【illust/42130180】の地下深くにあり、聖堂から地下迷宮を抜けなければ到達できないようになっている。
迷宮の構造を知るのは歴代の総長と在籍年数の古い者達だけであり、下手に迷い込むと二度と脱出は叶わないという噂である。
■こちらのイベント・月覆う竜影【illust/42097413】に滑り込み参加です。
■討伐して剥ぎ取るもよし、一緒に戦いに行くもよし、もちろんモフモフも大歓迎です。
■こいつを連れてきた拙宅のウサギ【illust/41894650】
■この作品は、ファンタジー世界を楽しむ企画PFFK【illust/41854317】の参加作品です。
2014-03-13 22:17:40 +0000