みなさま、あけましておめでとうございます。本年も数寄な絵をきままに描きますので、よろしくお願い申し上げます。さて、新年一番の絵は、海上自衛隊が運用した唯一の日本海軍駆逐艦である<わかば>の擬人化を整備しました。前身である改丁型駆逐艦<梨>は、1945年3月15日に川崎造船所神戸工場で竣工した。第三〇戦隊 第五二駆逐隊に配備されて、本土決戦に備え山口県柳井沖で待機していたが、7月28日の空襲で被弾沈没して9月15日に除籍された。しかし、沈没から9年後の昭和29年にサルベージされて呉造船所で解体のためドック入りしたところ、艦体の状況が比較的良好なことから保安隊の警備鑑として再就役した(サルベージ時のエピソードは、illust/26884136参照)。こうして、1971年3月31日の除籍まで海上自衛隊の護衛艦兼実験艦として運用され、1975年6月に江田島で解体されている。今回は<梨>時代と<わかば>の改装段階の姿、そして兵站局で整備した同様の画像を添付しました。実は、彼女こそ私が本格的に描いた擬人化艦船だったりします(兵站局初投稿の<はるな>は別目的で描いたものに艤装を追加した)。早いものでそれから10年経過したので、初心にかえっての再整備でもあります。
2013-12-31 23:00:05 +0000