『俺は、そうは思わない』 「勿論俺だって、よかったと思ってる。…だって、お前と出会ってなけりゃ、この星空を知らないまま俺は死んでただろうし。そんなの、勿体無いじゃん」 「…その、なんていうか、上手く言えないんだけど……お前から貰ったものってさ、俺の中では結構大きな存在になってるんだよな。物質的なものじゃなくて、こう、目に見えない何かがさ。」 「だから、本当は俺も、イブに出会えてよかったと思ってるんだ。本当に」 「でもさ、それってただの一方通行だなって思ってさ」 「俺は、いつもお前の影に隠れて、お前に励まされて支えられて生き延びてきたってのに、俺は何もできてないんだよな」 「今だってそうだろ。…途中からおまえ、笑顔がなくなっててさ…・・けど、俺…どうしていいかわかんなくてさ」 「こういうとき、お前の隣に居るのは俺じゃないような気がして」 「俺と出会ってなければ、派閥の違いで葛藤することもないし、きっとお前も笑顔でいれただろうな…なんて」 ◇「でもさ、やっぱり俺にはさ、必要不可欠な存在なんだよな」 「俺弱いし、一人じゃ何も出来ないし、優柔不断だし、頭も悪いし」 「お前に出会ってなきゃ、きっともう、俺は死んでたと思うからさ」 「俺の救世主なんだよ、イブは」 ◇「…なんか…話してるうちに、最初の意見と矛盾しちゃったな」 「…明日、敵同士になるとか深く考えんなよ。俺は俺の考えで動く。アルビレオの方針でもあるから。だから俺は、俺とお前、両方が生きて帰れる、ハッピーエンドな選択肢しか選ばねえから」 「だからさ…また、星見に連れてってくれよ。俺そのために頑張るから」 ◇◆◇ ◆めっちゃ死亡フラグ立ててしまいました。どうしよう。へし折ってくれ。 ◆こちら【illust/34605788】の続き。 ◇BGM:救世主/RADWIMPS ◇ふわり舞う、「もう一人目」の存在。
2013-04-13 20:37:09 +0000