名古屋電気鉄道が郡部線(現在の名鉄本線、犬山線の一部)を開通させた際に、デシ500形電車illust/32616042と共にデワ1形有蓋電動貨車を35両登場させました。車単部の1枚窓のベスチビュールという特異な前面をした全長8.36mの6トン積みの有蓋車体に50馬力モーターを2台とりつけたブリル21E台車を装備していました。登場後は単行運転の他、同時期に登場したト1形貨車(イラストの2両目)を牽引して活躍しました。1918年までに22両が電装解除されてワ1形(イラストの3両目)になり、残った車両も1941年までに廃車されました。しかし、その台車は様々な電車に流用されており、経緯が非常に興味深いことになっています。貨車に改造された車両の中には、緩急車に再度改造されたり、戦時中に客車化されたりするなど波乱に満ちた車生を送ったものもあり、1980年までに全車廃車されました。参考:鉄道ピクトリアル2007年7月号「知られざる名鉄電車史① 郊外線草創期の車両-デシ500とその仲間たち」 写真が語る名鉄80年―電車・バスなどの変遷 名古屋鉄道株式会社
2013-01-14 08:44:28 +0000