母親の遺伝子働きすぎだろ、とのツッコミを受けて、今度は「どこかに面影がある」程度に調整して頂きました。
純情を弄ばれたミサキillust/117760922が産んだ、世界を飛び回る父親が帰ってくるのを待ち続ける子です。
今回一番悩まされましたのは、ミサキのキャプションの追記にある「数年後に本当の彼と再会」のくだりでした。
それによれば五歳くらいが良いと思いますが、五歳だと妊婦姿はご法度な感じがしますので、やめておきました。
心に傷を負い精神を病んでいる母を持つカオルは、子供の頃から年齢よりも大人びた落ち着いた子でした。
世界を旅する高名な勇者として知られる彼女の父親は多忙であり、家に帰ってくるのは数年に一度です。
彼女が初めて父の顔を見たのは五歳の時で、苦労がたたって胃に穴が開き、医者に送られた日の夜でした。
そしてその同じ日に、彼女は医者と父の会話を盗み聞いてしまいました。「お前はあの子の父親ではない」と。
それでも、父が母を大事にしているのは本当のことだし、一生気付かないふりをしておこうと彼女は決めました。
医者の息子と結ばれた今でも、母の介護の合間に彼女は時々空を眺めています。一家団欒に憧れて……
※一応オリジナルのはずなので「うちの子」と言いたいのですが、自分で描いていたわけではないので迷ってます。
もし「うちの子」という呼び方を使ってはいけないでしたら、お手数ですが教えてください。ありがとうございます。
2024-07-30 23:40:02 +0000