「…フィザリス。好きに呼べばいい」
「ヴァル、行くぞ」
「…別に、怒ってはいない。何か用か」
「此方は、此方がやりたいようにするだけだ」
「何を言われようとも、これは此方の家族の物だ」
名前:フィザリス
年齢:不明(推定20代)
性別:不明(推定男性)
身長:175cm
体重:75kg(鎧無しだと65kg)
一人称:此方(こなた)
二人称:彼方(かなた)、〜殿、呼び捨て 等
使える技:おにび
相方の呼び方:相棒(バディ)、ヴァル
ソウブ霊ズを模した鎧と和風の装束が特徴の傭兵。元は流れ者だが、現在は相方と共に皇国に籍を置いている。
物静かな性格で、口数が少なく滅多に感情を露わにしない。常にフルフェイスのメットを被っており、あまり自らについて多くは語らない為素顔や素性等の大半は謎に包まれている。そのせいか何を考えているのか分からない一匹狼だと思われがちだが、実際の所自分から積極的に関わり合いに行こうとしないだけで、話しかけられたなら言葉少なながらも普通に対応する等人並み程度には社交性を持ち合わせている。
ただしどんなに親しくなった相手でも素顔は決して見せず、それを見たのはヴァルカン(それも数える程度)位。
人間の身でありながら異常な程の身体能力を持ち、どれだけ傷を負おうと技を直撃で喰らおうと一切怯まず即座に反撃を仕掛けるような化け物じみた畏れ知らず。
『自身が満足するような戦いをする事』に強く焦がれており、その戦いが自分にとって『良きもの』であると判断できれば勝ち負けには頓着せず気の済むまで、または動けなくなるまで続けようとする生粋の戦闘狂。しかし内心でどれほど滾っていようとそれらの激情が表に出る事はそうない為、戦闘狂である事を知る者は案外少ない。しかし、時折装束の隙間に覗く肌には夥しい数の傷跡が刻まれており、一目で幾つもの戦場を駆け抜けてきた何よりの証である事が分かる。
あまりにも負いすぎた傷痕(半分以上は火傷痕)のせいで発汗機能がまともに機能しておらず、体に熱が溜まりやすく体温が上がりやすい体質。それを全く考慮せずに平気で動き回り、挙句炎に巻かれるのが常である為羽織や鎧、スーツに仕込んだギミックで強制的にクールダウンしている。
一番得意とするのは愛用の双剣を用いた白兵戦だが、体術や短剣、暗器の扱い及び隠密活動等にも長けており傭兵時代には数々の暗殺及び殲滅を遂行した実績持ち。その際『砦落とし』という異名をつけられた事もあるらしい。
蒼い『おにび』を繰り出す事ができ、剣技と組み合わせたり剣や四肢に纏わせたりといった風に戦闘に活用する。
『自身の居場所は戦場であり戦う事こそが自身の生きる証』という信念の元自分が必要とし必要とされるのは戦う事であり、同時に平和や平穏の中では自分はとても生きられずいる意味も価値も無いとさえ考え、平和を謳い願う者がいる事自体は十二分に理解しているし否定もしないが、その上で『今の自分』が死んだも同然の世界を享受する位ならどれだけ蔑まれ非難されようとも戦乱を望みただひたすらに己の敷いた道を突き進み生きていくと誓っている。
物心つく前に生みの親を亡くした自身を養子として育ててくれた青魂の民【illust/115708466】の紅蓮アルマを賊の襲撃で失った時に絶望し純真だった心が壊れると同時に『戦う事』への熱に目覚め、その後ある傭兵に拾われて戦い方や傭兵としての生き方を教わり、一人立ちしてから長年戦場に身を置き続けた事で次第に『戦う事』に対して独自の拘りを持つようになった。
育て親の事は今でも本当の親のように想い、遺品の愛染めの布を民を真似て身につけている。
また、時折取り出しては演奏しているオカリナは、幼少期に青魂の民に憧れて作り傭兵として生きるようになってからも保管し続けている大切な物。その奏でる音色を聞いた者の大半は『闘争と血に染まった武人のものとは思えない程優しく澄んだ音』だと評価している。一部の者はその中に一抹の物悲しささえ感じ取れるらしいが、奏者が何を思って演奏しているのかは当人のみぞ知る所。
相方のヴァルカンとは5年程の付き合いで、当時ある依頼で『解体』しに向かった研究機関を先に壊滅させている所に出くわしたのが初対面。
暴走するヴァルカンと三日三晩の間戦い続け、片目を焼き潰されながらも沈静化に成功。その時にヴァルカンと繰り広げた至高の時間が忘れられず、提案を持ちかけて以降行動を共にするようになった。今ではダイマックスの使い手としても良きパートナー関係を築きあげ、戦闘時には豪快に暴れるヴァルカンの側を縫うように駆け連携、時には騎馬のように上に乗って敵を蹴散らし、非戦闘時でも並んで行動し巻きつかれても何食わぬ顔でなすがままにされている程の、阿吽の呼吸で通じ合う仲。ただしそれ以上に最上の好敵手でもあり、しょっちゅう死闘まがいの手合わせに興じている(傍目からは殺し合っているように見える位の激闘だが、当人達にとっては戯れレベル)。
密かにヴァルカンを含めた青魂の民に憧憬の念を抱いているが、それを表立っていう事はない。
◆所属ギルド
ナラカの遠吠え【illust/115814100】、飛沫の騎士団【illust/115848186】の二つに所属。
正直な所成り行きで居着いたようなものだが、『良い戦い』ができる事も確かな為気に入ってはいる。
大体ヴァルカンと一組で行動しており、巻きつかれていたり手合わせしている光景は半ば名物と化しつつある。
非戦闘時は専ら鍛錬や瞑想、ヴァルカンとの交流に明け暮れているが、偶にメンバーの談義に付き合ったり(基本的には聞き役)、静かな場所でオカリナを奏でている姿が見られる時もある。
【追記】
イベント時において死亡や捕縛等を除き背景のモブとして扱って頂いて大丈夫ですが、ヴァルカンと行動している事を前提としているのでできればセット扱いでお願いします。
◆関係者
ヴァルカン【illust/116101846】
最高にして最上のパートナーであり好敵手。
混血とはいえ民として生まれながら民として生きる気がない事に対しては「考え方は個人の自由だから」と肯定しつつもどうしようもない引け目を感じている。
「…やはり、ヴァルとの戦いが一番『良きもの』だな」
「わかっては、いる。どれだけ願っても、此方はあのヒトやヴァルと、同じにはなれないと。それでも、焦がれてしまう…どうしようないな、此方は」
こちらの企画【illust/112023451】に参加させて頂きます。隠れ戦闘狂な傭兵です。
よろしくお願いします。
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2024-02-15 20:10:53 +0000