●今回はウソ電(ディーゼル機ですが)をやってみました。元ネタはDE10トレインロボおよびG1玩具トレインボットカエンとなりましょうか。変形合体のしわ寄せがデザイン上一番集中した製品ですが、その造形上要素は排除してあります。…実は毎度ながら月一製作中の車両画・正調DE10の副産物ですので、ディティールは旧玩具発売当時1980年代前半の国鉄時代を想定した線画です。
●しわ寄せはカラーリングにも表れておりまして、かの「特別限定車両」クリスタルライナー(あれはやらないというかできない)のごとく朱色部をクリアーにせずとも十分フリーランスカラーになってしまいますな。しかし全然国鉄色ではありませんが専用線の自社発注車か払い下げ車にいそうな感じですね。
●製品は、成型色の仕様上白を排除したカラーリングとなっているので、実車の白部分は玩具では省略されているデッキ手すり以外はグレーでまとめてみました。DD51の初期更新色も似た処理ですが、運転台部分上部が成型色共用の関係で銀プラなんでそこはちょっとひねってグレー処理。ボンネット正面も玩具のパーツ分割に準じた色彩にしました。中央部にはG1アニメ設定ではサイバトロンマークが描いてあるので赤で「それらしく」ワンポイント。警戒色としてはちょっと弱い気もしますね。貨物駅構内を「現用主力戦車並み」の重量の物体が貨車入替でちょこまかと動き回るんで、とにかく危険防止のため遠目からも目立たないとダメなんだそうです。かつてのシルフィード用クリーム塗装の1701号機がJR貨物に譲渡された際、運用前にまず真っ先に前頭部を朱色4号に追加塗装したとか。
●朱色部分は、正規国鉄色の朱色4号より、色相を僅かにマゼンタ寄りに、明度と彩度をかなり上げてあります。元玩具が153系スイケンillust/106170205と朱色部分の成型色を共用するという強引なことをやっていましたからかなり派手な色なんですよね。ちなみに近年の朱色4号は国鉄時代と微妙に色相が違っているのだそうで、市販塗料ではGM鉄道カラーが旧色、ガイアノーツが新色なのだそう。MPG製品はどっちで塗ってくるのやら。
●ダイアクロン初回発売の1983年当時Nゲージで出ていたのはKATOとTOMIXのそれぞれ初代製品でしたが、旧玩具は床下は変形機構の犠牲になったうえに超オーバースケールで6体中一番原形を留めていませんでした。ボンネット部のフィルタ表現はTOMIXが3分割タイプ、KATOが一体タイプでして、玩具はKATOに準じたとおぼしき一体タイプ。とはいえ変形機構の影響で他はほとんど潰れちゃってるんですけどね。前頭ボンネット部は、無理にダイアクロン隊員載せたうえに合体時の頭部にもなるんで大きさもシルエットもまるでお化け。TF流用時に隊員スペース潰したのは、やっぱりギミックが多すぎて壊れやすかったからなんでしょうか。
●ちなみに「トランスフォーマージェネレーション2022」の巻末漫画の解説によればMPGはG1と同じものを「解像度を上げた」解釈らしく、「特別限定車両」群は「試作品」と扱われているので、貨物ヤード重入れ替え用試作機900番台の車体にしようと一瞬思ったんですが、ネタで作るには相違点がマヂで多すぎるのでやめておきました(苦笑)。ということで実見したことのあるJR貨物新鶴見所属の中期ロットSG搭載車1101号機を基準にしてあります。おそらく版権許諾上、JR東海機がプロトタイプであろうMPGカエンリニューアル製品とは差異が出るかもしれません。あちらは同じ中期ロットかつ寒地向けでないのでだいたい近い姿なはずなんですが、SG非搭載であるうえに提供された資料や取材した機体との個体差がはたしてどれだけあるものか。ユキカゼ付属ブックの試作品写真を見る限り、スノープラウは付いてるんですが…
●おまけの2枚目は、ついでに作った一部塗り分けが似るJR貨物青更新色。(ナンバーは仮)個人的な感想としてはシックでいい色なんですが、それゆえ目立たなく構内作業に不安があったということで早期に再塗装変更されてしまいました。国鉄仕様にそのまま塗ったんで細部は細かく突っ込むと多少無理がありますがお口直しにー
●それではそんなとこで。
2023-05-04 20:59:11 +0000