【終の病】レネル【第3期】

こぽ
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前期から続けてこちらの企画に参加させていただきます。【illust/101528139

*4/6 運営様より承認いただきました!

⚪︎名前:レネル
⚪︎種族:Magiマラシ
⚪︎年齢:16
⚪︎性別:♂
⚪︎所属:水の国
⚪︎奇病数:【8】

母と同じ体色と亡き父に似た色の青い炎を持つれいせいな性格の少年。
父の死後、寂しそうにする母を悲しませまいと、我慢した結果全く泣かなくなった。が、反動で他の感情も乏しくなっている。
本人は気づいていないが炎だけはとても正直で、嬉しいと強く燃えるし悲しいと弱くなる。
多くの人を笑顔にしていた両親が目標で、その意思を継ごうと喫茶店や灯り制作を手伝っている。手先が器用なので物は作れるが接客が苦手な様子。
一見無愛想に見えるが、根は素直で誰かを守ってあげたいという気持ちは人一倍強い。その一方で我慢していた分まだまだ甘えたいし、色んなことに挑戦したいとも思っている。
家族へは唯一のオスであるため支えたい気持ちと自分が苦手な他者との交流をする姿に尊敬の気持ちを持っている。
特に姉のマイティチェンジには強い憧れを抱いているとか…

『やっぱり父さんや母さんみたいに誰かを笑顔にするって難しいな』
『これでも笑ってるつもりだが…』
『それであんたが楽になるなら、オレにも手伝わせてほしい。ダメか?』
『…まあ、いいんじゃないか?』(大噴火)

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◎父:クアリ【illust/105445911
『父さんに一度だけ作ってもらったオムレツ。また食べたかったな』
『母さんと姉さん、おじいやお店も絶対オレが守る。だから安心して眠って』


◎母:シオリさん【illust/105707140
『料理はオレがやるから母さんは休んでて。だってまた塩と砂糖を…なんでもない』
『母さん、炎の扱いってどうやるの? …そのままでいい?どうして?』


◎姉:アンカさん【illust/106783559
『姉さ…あー、そこのイルカマンさん?これ落とし物(忘れ物)』
『オレも姉さんみたいにこの炎で誰かを守れるヒーローになれるかな…』


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☆5/4 素敵なご縁をいただきました!
アデッドさん【illust/107090338

その日も変わらない夜のはずだった。
いつもの場所で日課の灯整備をしていたら、突然声をかけられた。
アデッドと名乗るその女性は灯に興味がある様子で、キラキラした目でこれはあなたが作ったのと聞いてきた。

『そうだが…悪い、依頼ならまた営業中に来てくれないか?うちは喫茶店と灯製作をしていて…』

一通り説明すると理解してもらえたようで、すぐに別れた。たまに声をかけられることはあったし、その時は特に何も感じなかった。

数日後、裏で作業をしていたら少し驚いた様子の姉さんが呼びに来た。客から指名されたらしい。訳がわからないまま表へ出るとアデッドがいた。
あの日と同じようにキラキラした目で近寄ってくる彼女。無愛想だからと接客を避けてきていたからどうしていいのか分からない。ましてやここまでグイグイ来られると…
助けを求めるために母さんと姉さんの方を見たが、2匹共ニコニコしながら頷くだけ…

『あーとりあえず、何か飲む?え?おススメ?うーん…』

そこからは質問攻めだった。灯のこと、料理のこと、そしてオレ自身のこと。
表情豊かな彼女と無表情のオレ。きっと不思議な組み合わせだっただろう。
でも、家族以外とここまで話し込んだことなんて今までなかったから正直楽しかった。

その後彼女は何度も来店してその度にオレを呼んでくれた。この凸凹コンビはいつの間にか店で有名になっていて、彼女が来るだけで呼ばれるようになったし、オレも彼女が隣にいることが当たり前になっていた。

ある日アデッドがあの落とし星の民、しかも補佐であると聞かされて驚いた。けど、それ以上に儀式に対しての興味本位が勝ってしまい珍しくこっちが質問攻めしてしまった。

『なるほどそれでラッカか…ん、何?今まで近い距離で交流してきたのに、今更態度を改めるのも違うでしょ?』

その頃には客ではなく、友人として意識していたのだと思う。だからこそ彼女が今の自分について悩んでいると溢し、気まずそうにした時も素直な気持ちで寄り添えた。

『大丈夫。聞いてるから…そのまま続けて…』
『そっか。あんたも色々大変なんだな。オレでいいならいつでも話を聞く。話しづらいなら、閉店後でも構わないから』

今夜は満月。月に一度オレはこの歌を口ずさみながら灯を造る。でも今回は隣にアデッドがいた。見られた時は恥ずかしかったが、彼女は続きを聞きたいと静かに微笑んでくれた。

『この歌は小さい頃、父さんがよく歌ってくれたんだ。このお守りも母さんから貰った大切な物。満月はオレと家族を繋いでくれる特別な日』

子供っぽいと思って誰にも言わなかった秘密。それでも彼女は真剣に聞いてくれた。
それに彼女も父親を亡くしていて、受け継いだ宝石を大切にしているという事も知った。実は案外、似た物同士だったらしい。
何より誰かにこの事を話せて、認めてもらえて嬉しかった。

最近、アデッドの落ち着きがない。例の儀式が近いのだとか。きっとまだ悩んでいるのだろう。
だったら今度はオレが支える番。オレの背中を押してくれた恩を今返そう。

『オレは心配してないよ。だってあんたにはいつもやりたい事を貫ける強さがあるって知ってるから。それに…ほんとはどうしたいかなんて最初から決まってるんじゃないの?』

儀式当日。オレは彼女に誘われて特等席にいた。
空から降り続ける星が夜空を明るくする。そして、それを降らせている彼女も美しく輝いているのが見えた。
夢のような時間が終わり、彼女がオレの前に降りて来る。その顔は出会ったあの日以上にキラキラしていた。きっと迷いが吹っ切れたのだろう。そう思って近づくオレに彼女は語った。
その言葉を聞いてオレは…

『ふふっ、やっぱりあんたには勝てないな。アデッド、オレもあんたが好きだ。あんたのおかげでオレは変われた。だからこれからずっと守らせてほしい。もしまた道に迷うことがあってもこの炎で照らしてみせるから』

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こっちに移住してから何度目かの儀式。でも今回はいつもと違った。空を見上げながら静かに歌うオレの側には小さな籠が一つ。中からは優しい寝息が聞こえる。

『アデッド、あんたからもオレの炎が見えてるか?夜空に輝くオレたちの美しいお星様、命尽きるその時まで一緒に輝き続けよう。今度はこの子たちを守るために…』

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2023-04-05 12:23:15 +0000