今回は、人類の味方となった「化け猫のヒナタ(illust/106250041)」が、敵精鋭部隊「猫組」の最終ボスと思われる敵を倒そうとしている場面を描いてみました。なお、この作品をもって、「猫組第1部隊」と、「猫組第2部隊」は壊滅となります。但し、猫組の残党が完全に倒されたとは限らないため、この企画全体の最終ボス(illust/106809308)が倒されるまで、猫組所属の敵が復活する可能性があります。
この作品は、Blender及び、RadeonProRenderを使用して制作しました。
今回のご出演は・・・
Stealth Cat・輝(illust/105308995)
Assault Cat(illust/106244928)
ついにこの時が来た。いよいよ、敵精鋭部隊「猫組」の本部を攻略する時だ。
猫組の第1部隊は、残党がフォルトゥーナに全軍出撃を試みたが、人類の活躍により全て撃破(illust/106680654)された。第2部隊も、隊長のカルルス・フェリペ(illust/104352998)が倒された(illust/106684371)ことにより、壊滅は決定的となった。
・・・いや、まだ倒すべき敵が残っている。「ヒナタの複製体」だ。
あのギガセクト級を追い返し(illust/106647087)、フェリペを倒したヒナタだが、機体はもはや限界だ。
そこで、彼は、過去の作戦で制圧した猫組の基地に残された部品を回収し、機体の応急処置を試みることとした。猫組は、復活に備えて彼の機体と同型のものを更に建造しようとしていたようで、その部品がいくつか残っていた。中には、AM-NC系列の機体専用となる、特殊設計のメインコアまであった。彼の機体はメインコアが破損していたため、応急処置として、回収したメインコアのプログラムを入れ替え、それを搭載することとした。ただ、その部品は、あの「アガスティア(illust/105745757)」と同じ反応があったが、今はそれを使うしか修理する手段は無い。
彼は機体を応急処置すると、猫組本部に突撃していった。そこに待ち構えていたのは、案の定ヒナタの複製体だった。ヒナタの複製体が操縦している機体は「Assault Cat Type-F 222号機」(別名Assault Cat Plus)、ヒナタ本人が操縦している機体は「Stealth Cat・輝 1号機」である。
その機体は一般的なAssault Catと比較し、明らかに性能が向上しているが、ドンナ・トロイデ(illust/100091267の2枚目)による強化を受け、長時間全力で戦い続けることが可能となったヒナタの敵では無かった。そして、彼のたった1発の攻撃で、その敵は撃破された。しかも、アガスティアと同じ力を得た彼の機体は、受けた損傷を瞬時に回復することが可能である。彼の機体には、「自己修復型ナノマシン装甲」が搭載されているが、アガスティアの能力を利用することで、回復に所要する時間が劇的に短縮されている。
ヒナタ複製体「CONTINUE?」
ヒナタ複製体「・・・YES!!」
しかし、敵も瞬時に復活した。敵の機体は、無制限に復活する新機能を搭載した強化型だった。ヒナタがその敵を何度も倒そうとするが、敵は瞬時に復活してしまう。しかも、ヒナタの機体が得た、オプレッサー由来の吸収能力は、彼自身を吸収し、オプレッサーと同一の存在へと変えようとしていた。
ヒナタ「私の機体はアガスティアの力を得たが、この私を逆に吸収し、オプレッサーに変える気か?」
ヒナタ「いや、私はまだ不完全なのかもしれない。この吸収能力を利用すれば、もう1人の私と融合して元に戻れるか?」
考えている暇は無い。
ヒナタ「今こそ、本来の私を取り戻す!!」
彼が放った攻撃は、敵のコアを直撃した。そして、彼が人類側に奪還された際に、善と悪の2人に分裂してしまった彼は元の1人に戻ることができたようだ。
・・・人類の勝利だ!!
・・・待て、この程度で終わりでは無さそうだ。
???「CONTINUE?・・・YES!!」
???「今度こそお前を倒し、ガイストに戻してやる!!」
???「猫組復活の時だ!!」
ヒナタ「今度はフェリペが復活!?いや、様子が変だ。ロストナンバーズか!?」
ロストナンバーズ・・・それは、何度も撃破され、消滅寸前となったガイストたちの成れの果てだ。突如出現した敵は、人類によって倒された猫組の者たちの、残留思念の集合体だった。そのため、この敵は「猫組そのもの」と言える存在である。今まで以上に強大な敵を前に、さすがの彼も倒される寸前だった。
ヒナタ「何か有効な手段は無いのか?」
ヒナタ「・・・これは、あのオファニム(illust/106558929)の結界を構成していた粒子か?」
彼は、機体に付着していた、かつての戦闘でオファニムによって放たれた粒子状の物質を分析し、その能力を吸収する。しかし、アグレッサーと、オプレッサーの力を強引に吸収した彼は、自我を保つことも不安定な状態だ。
だが、目の前の敵を倒さなければ、人類の滅亡を回避することは不可能である。彼の「人類を滅ぼそうとする者を倒し、人類を守りたい」という願いが彼自身の力となる。
・・・今の彼には、その敵を打ち倒す力がある。
ヒナタ「新技のお披露目だ・・・!!エクストリーム・ねこビーム!!」
(効果:彼の機体が使用可能な、かつての最強技だった「ハイパーねこビーム」すら大きく上回る攻撃力で敵を攻撃する。攻撃は、敵機の装甲を貫通してコアを確実に破壊するが、機体が持つエネルギーの大半を一度で使用する。)
彼が吸収したアガスティアと、オファニムの力、更に、彼自身が持つ力の全てを解放した、限界突破のエクストリーム・ねこビームにより、敵はようやく撃破された。
今度こそ・・・人類の勝利だ!!
だが・・・この時、敵は彼の複製体を更に複製するという手段により完全消滅を回避していたのであった。
2023-04-02 14:16:54 +0000