今回は、オプレッサー「アガスティア(illust/105745757)」が撃破された後、それを聖女(illust/99246201)が調査している時に、人類側に奪還されて味方に戻ったはずの「化け猫のヒナタ」と思われる者が出現し、それを、本物のヒナタが迎撃している場面を想定して描いてみました。この作品の時系列としては、アガスティアの撃破直後を想定しています。
この作品は、Blender及び、RadeonProRenderを使用して制作しました。
今回のご出演は・・・
オプレッサー・サマーラ(illust/99658606)
オプレッサー・ゼノマンボウ(illust/99747708)
オプレッサー・スカイフィッシュ(illust/100950764)
サクラヒメ(illust/99725437)
Stealth Cat・輝(illust/105308995)
Assault Cat Type-F(illust/106244928)
猫組の者や機体については、こちら(illust/104028515 & illust/104389512)をご確認ください。
人類の活躍により、無事にアガスティアも、猫組の者も撃破された。サクラメシアの聖女は、彼女の専用機「サクラヒメ」に搭乗し、撃破されたアガスティアの調査を行っていた。
そこに、撃破されたはずの「猫のような物体」が、いつものように突然襲撃を仕掛けてきた。
聖女「・・・猫!?」
ヨウコウ(illust/101861637)「識別番号・・・HN-222!!ヒナタです!!」
聖女「ヒナタは我々が奪還したはずですが・・・。」
何かがおかしい。ヒナタは、かつての戦い(illust/106162595)で、人類によって奪還されたはずだ。
ヒナタ?「CATS ARE BACK!!猫たちは、帰ってきた!!」
ヒナタ?「猫は可愛い!!可愛いこそ、正義なのだ!!」
ヨウコウ「姫様、私たちが、密かに行っていた訓練の成果を見せつけてやりましょう!!」
聖女「では、この私が、あの猫のような物体など、倒して見せましょう!!」
(聖女様、相手が偽物であるとはいえ、ヒナタだと強気!?それとも、周囲に誰も見ていないが故に普段より強気!?)
彼女には秘策があった。彼女は、支援AI「ヨウコウ」と共に、人知れず機体の操縦訓練を行っていたのだ。もちろん、これはヨウコウが「故障」してしまった時、彼女自身が機体を操縦する必要があるため、それに備えて訓練を行っていたのである。ただ、どうも彼女は、人前ではまだこの訓練の成果を見せることができないようだ。
彼女らの活躍により、ヒナタらしき者は撃破された。
しかし・・・
ヒナタ?「CONTINUE?」
ヒナタ?「にゃ~~~!!」
彼は復活した。しかし、何かが変だ。ヒナタは猫だが、本物の彼は「猫の鳴き声を発することが不可能」なのだ。
(ちなみに、この復活は、機体側では無くアガスティアの能力によるものである。)
ヨウコウ「・・・オプレッサーの反応多数、来ます!!」
ヒナタ?「ここにアガスティアがある限り、残機は無限!!」
人類の活躍により撃破されたはずのアガスティアが活性化し、オプレッサーを召喚し始めた。実は、かつて倒された「猫組」の者は、アガスティアの残骸を吸収し、その能力の一部を取り込んでいたのである。但し、本物のヒナタが人類に奪還された結果、彼らは、偽装人格の消耗を回避するための「バックアップ」を生成することが不可能となっていた。その結果、彼らは本来の偽装人格との間に誤差が発生し、このように本来と異なる行動を行うようになってしまったのだ。なお、この「ヒナタもどき」には、聖女の能力「エクステラ・グレイス」が一切効かないように強化されていた。
ヒナタ「・・・待たせたな!!」
そこに現れたのは、本物のヒナタが操縦する「Stealth Cat・輝 1号機」だった。
ヒナタ「聖女様、あれを使う時が来たようだな・・・!!」
聖女&ヒナタ「レゾナンス・システム、起動!!」
このような突然の敵襲が発生した場合に備えて、サクラメシアの技術者たちは、ヒナタと共に、人類が保有するAM-NCシリーズの全機体とサクラヒメに、レゾナンスギア(illust/104476708)の小型版である「レゾナンス・システム」を追加する改造を施していたのだ。そして、今回の作戦は、その新機能を使用し、聖女の力をヨウコウを経由してヒナタに送り、それを受けたヒナタが大技を放つ、というものなのだ。
ヒナタ「奥義!!技名は・・・よし、ねこカリバー!!」
(効果:効果範囲にいるボス以外の敵を全滅し、ボス級の敵にも大きいダメージを与える。要は、「画面内の敵全員を一撃でノックアウトする技」だが、反動も大きく、技発動後は機体を整備するまで大技が使用不可能となる。技名は可愛らしいが、攻撃力は高い。ちなみに、今回は成功だったが、この技は発動前の隙が大きいので成功率はやや低い。)
彼が放った奥義、エクスカリバーならぬ「ねこカリバー」は、出現した全ての敵を撃破した。
・・・人類の勝利だ。
ヒナタ「私が人類側に戻った以上、あいつらは、もはやバックアップを作ることが不可能だ。」
ヒナタ「バックアップは、偽装人格の劣化を封じる玉手箱なのだ。」
ヒナタ「今の状態であいつらを倒せば、倒された者は、玉手箱を開け放たれた浦島太郎と同じ・・・」
ヒナタ「要は、あいつらの偽装人格は、今まで消耗を抑えていた分だけ一気に劣化する。」
ヒナタ「これで、あの残党も、消滅するはずだ。」
しかし、この時、猫組の者は、あろうことか偽装人格の劣化すらお構い無しに、新たな前線基地を構えていたのであった。
人類と、猫たちとの戦いは、まだ続くのだ。
2023-03-16 14:54:48 +0000