弟の方も燈桜祭【illust/106096190】参加させて頂きますっ。
十三杖主催のダンパという事で、次代の「エバート家の杖」を持つ事になるレシュイールのお披露目もさせて頂きます。勝手に。
当日はお一人護衛についてくださる方がいらっしゃいますが、ダンスや交流等はお気軽に構ってやって下さい。会話は、喉元に拡声器を装着しているので普通にお話出来ます。
◆当日の行動◆
基本は護衛の方と行動を共にしますが、たまにフラッと一人になったりする事もあるかもしれません。
お披露目以外の日にはファルメディクのマントをつけてファルメディクのお手伝いにも参加予定です。
お気軽に構ってやって下さいませ。是非っ。
◆アフターまでの動き◆
自分の病気【novel/19440655】を知り、受け入れつつ次期公爵としての勉強をしています。
それ以外のときはファルメディクで他の皆さんの病気の研究を手伝ったり、治療をお手伝いしたり。
エイリル教団からは離脱し、特に所属もなくフラフラ状態です。
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次期公爵として君をお披露目したいと思ってる。
ダンスパーティの招待状とともに兄にそう伝えられた時、レシュイールは彼が何を言っているのか一瞬理解することが出来ず、しかし彼とアレゥスの関係を思い出して改めて息を呑んだ。
兄は……いや、今はただの「ル・レーブ」となったその人は、やがてアレゥスの伴侶となってエバート家を去るだろう。
そうなった時本来の血筋の者としても、ル・レーブの弟としても、エバート家を受け継ぐのに最も適しているのは自分なのだ。
そう理解しても、今まで貴族として生活をしてこなかったレシュイールにとって「次期公爵」という肩書はとんでもなく重く、未知のものでしかなかった。
「そりゃあ、いきなり言われても困ってしまうな」
クックッとかみ殺すような笑い声をたてたのは同じファルメディクのフォーティファイドで、レシュイールはル・レーブが同じブラックハント家のジャックから借りてきたという紳士礼服のカタログの入った紙袋を持って頭を抱えつつ彼の所を訪ねていた。
何しろレシュイールには、こういった事を相談出来る相手が乏しい。
最初は学院の先輩でもあるエイワールやベルナールに話を聞きに行こうかとも思ったのだが、ベルナールは十三杖の家門の者として今は忙しく動き回っているらしく捕まらなかった。
エイワールには……なんというか、当日にちゃんとした姿を見て欲しいという気持ちもあって決断をする事が出来なくて、こういう所が駄目なのだと自分でもしょんぼりしてしまう。
そうなると、レシュイールに頼れるのはファルメディクの大人たちしか居なかったのだ。
特にフォーティファイドには先輩としてファルメディクで世話になっていたし、最近彼は元の姿を取り戻しレシュイールから見ても「カッコいい大人」で。
「で、当日のコンセプトとかは決まってるのか?」
『こ、こんせぷと……?』
「当日こういう服がいいとか、こういう色合いがいいとか」
決まってないのか?と聞かれて、固まってしまう。
今まで服といえば「体を隠すもの」という認識しかなかったレシュイールにとって、そういう場面場面で違ったコンセプトでもって服を決める事があるだなんてまったく知らなかったのだ。
でも、たしかに、今回のダンスパーティそのものにも「コンセプト」がある。今まで経験したダンスパーティといえば学院で経験したもののみだから、それにも驚いたりもした。
という事はやっぱり、参加する人もそういう何か、特別なイメージがあるのだろうか。
カタログを開いたまま唸り始めるレシュイールに、またフォーティファイドが笑う。彼にとって自分は研究者としても人間としても甘っちょろい若輩でしかないのだろうが、そんな姿もまた様になるのだからずるい。
自分もいつか、こんな大人になれるのだろうか。
『……当日、護衛をして下さる方がいらっしゃるんです』
「ほぅ?」
『……その方に、恥じないような服、を……』
というのは、駄目ですか。
恐る恐るにそう聞けば、フォーティファイドはニヤリと彼特有の童話の中の猫のような笑みを見せた。
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Thanks・・・
フォーティファイドさん【illust/101993834】【illust/105807165】
My・・・
レシュイール【illust/102157247】
青天十三杖:illust/102322403
背景:illust/52487664
illust/104406024
illust/101966179
2023-03-14 18:30:12 +0000