❖ミルフォリアの祝福【illust/100314341】
今期も宜しくお願いします。
❖骸の花籠 晴神日華
特色:今期に限り無し
詳しくは1期CS及びキャプションより>>【illust/100906503】
❖今期代表:華守 - 梅天
前期CS【illust/104535310】
男性 / 183cm / 享年27歳 / 黒の祝福
一人称:俺 / 二人称:其処許、御身、名前呼び捨て
ポイント:100pt
❖前期開花相手様:地底工房リザンディア 代表 ラテリ・ラナト様【illust/104486460】
❖開花相手様今期:地底工房リザンディア 代表 イア様【illust/106114558】
「背中を預けられる相手は貴殿が初めてだった。ラテリ殿の導きで、リザンディアは俺にとって安息の地となった。
未熟な俺を信仰してくれて感謝している。……嫁入りという慶事を素直に祝福出来れば良かったのだが」
「誰に対しても手加減などしない主義だが、イア殿だとて手加減されて喜ぶ性質ではないだろう。だからこそ全力で迎え撃つ。
俺はこの地が好きだし、御身の宿願を果たす助力になるなら力は惜しまない。……そうして笑うと母君によく似ている」
❖既知関係:ヴェルグ様【illust/106864960】
たまに遭遇する不思議な通りすがりさん
「会う度角を褒めてくるな。……それにしても俺が恐ろしくないのか?」
「御身も会うたび忙しそうだ。互いに奮励勤仕しよう」
❖開花(4/18)
イェラネン様【illust/106427942】
(ビジネスパートナー / 未来を約する者)
焦燥感に駆り立てられて突き進む道程。
その頭上に──相当な硬度の如雨露が落ちてきた。
❖ ❖ ❖
癒しの力を施してくれていたのは、如雨露を落としたイェラネンという少女だった。
そこでやっと気を失っていたのだと気付く。気が急くあまり気が付かなかったが、このような形とはいえ休むのは随分と久方振りに感じる。
常ならば、どれだけ不意を突かれても武人であるが故避けられただろう。その失態を少女の責にどうして出来ようか。
「御身は悪くない。普段なら避けられていたが、俺が未熟であった故の自損だ。
むしろ頭が冷えた。治癒も含めて感謝する。……その如雨露が武器ではないのは些か疑問だが」
のんびりしてはどうかと朗らかに笑うものだからつい釣られてしまう。纏う空気からは慈愛を感じ、千里眼で視ずとも善なる御霊だと分かる。
そうか、少し落ち着いて考えてみるか。……その如雨露は鈍器としか思えないが。
❖ ❖ ❖
イェラネン殿の研究に興味を抱いたのは偶然だった。神域にて趣味の農作に勤しんでいたから、彼女の作る作物が目に留まった。
故郷にある神畜たる作物に近付けるために研鑽する姿勢は、万人が使えるようにとの善性によるものだった。
その善性は目映く、報われるべきものだ。植物に縁がある神格なら手伝えるかも知れないと、研究に手を貸した。
作物の他にも、種族能力たる癒しの力も、万人が使えたらと奮闘する姿に感銘を受ける。
「イェラネン殿の研究は素晴らしい。微力ながら手を貸せて誇らしく思う」
常に笑顔で未来を夢見るイェラネン殿と過ごす時間は、苛立ちで止まっていた思考を緩やかに解してくれた。
目先の戦いにだけ注力してはいけない。そこで終わりではない。背負った業の贖罪と、媛たちの支援も考えなければならない。
イェラネン殿の研究を手伝ううちに、こうして農作をして穏やかな生活を媛たちに選択肢として示せたら良いと思える。
なによりも、イェラネン殿の研究が身を結んでほしいと願う。どうにか気兼ねなく手伝える手段を考え、そして閃いた。
イェラネン殿に境遇を打ち明け、彼女と真摯に向き合う。
「いずれ作る新天地での生活に、御身の力を貸してほしい。御身の研究成果を新天地で広めて頂けないか」
「"びじねすぱーとなー"との言葉を聞いたことがある。幽鬼を打倒した未来で、俺とびじねすぱーとなーになってほしい」
❖ ❖ ❖
思えば未来の約束を交わしたのは、イェラネン殿が初めてだったかも知れない。
いつ死ぬとも知れぬ身の上で、明確な未来など上手く描けなかった。況してや約束など烏滸がましい。
イェラネン殿と交わした未来の約束は、その未来を掴む為にも必ず幽鬼を打倒すると奮起させてくれるものだった。
お手伝いをしてくれないと困ると笑顔で激励してくれた彼女へ、また釣られてしまう。固くなっていた表情は、ここへきて随分和らいだ。
「御身を困らせるわけにはいかないな。ありがとう。必ず帰って、その後に研究を完成させよう」
結ばれた約束はこの胸に。この縁は、未来へと繋がっていく。
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❖旅路の答え【novel/19809024】
2023-03-13 14:08:53 +0000