【ミル祝】晴神日華【第三期】

キオ
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❖ミルフォリアの祝福【illust/100314341
 今期も宜しくお願いします。

❖骸の花籠 晴神日華
 特色:金銭支援(一度限り)
 詳しくは1期CS及びキャプションより>>【illust/100906503
❖今期代表:華守 - 梅天
 前期CS【illust/102407514
 男性 / 183cm / 享年27歳 / 黒の祝福
 一人称:俺 / 二人称:其処許、御身、名前呼び捨て
 ポイント:50pt

❖前期開花相手様:繚乱の苑マグメリリティア ベラーナリア様【illust/102612654
❖開花相手様今期:繚乱の苑マグメリリティア ハルカ様【illust/104400425
 「ベラーナリアというアイドルが歩んだ軌跡を、俺は決して忘れない。彼女がいた証は此処にある。
  感謝の言葉は尽きない。俺はこの御霊が尽きる瞬間までずっと、彼女の友人兼ファンで在り続けよう」
 「近頃の御身は随分と注意力が散漫のようだ。だから襤褸が出る。竹刀を持て、稽古をつけてやろう。加減はなしだ」
 (ハルカの調整にはベラドンナに──ハア、俺の血まで使ったのか。……俺が言えた話ではないが、施設は随分と業の深い真似をする)



❖開花(2/1)
 地底工房リザンディア 代表 ラテリ・ラナト様【illust/104486460
 (協力者 / 背を預け合う者)

 ──彼の庭園で妖刀に飛びついてきたのは、地底工房の代表を名乗る竜種の女性だった。
 武具を作る者として刀の有様を見逃せない、浄化の手段に心当たりがあると提示してくれた彼女の弁に虚偽がないか、千里眼で業を見る。
 ……不躾にも疑ってしまった無礼をすぐに猛省した。彼女は見かけ通りにあまりにも溌剌として、そして誠実に職務に邁進する善の御霊。
 やはり俺は出会いに恵まれている。彼女になら愛刀を預けられる。

「我が業に連れ添うのはこの愛刀のみと決めている。俺に出来ることなら力になる。御身の知恵を貸してほしい」

 ❖ ❖ ❖

 ラテリ殿の導きで訪れた地底。
 物珍しい武具を勇ましくも振るい魔獣と対峙するラテリ殿に背中を預け、視界に咲く竜花なるものに触れてみた。
 成程、やはり花であれば俺の神気と波長が合う。神格が作用して花の成長と強化に手を貸している。
 浄化の力を持つ花の力を借り受けるだけではとの懸念も、おずおずと助力を請うラテリ殿のおかげで解決した。
 互助出来るならば此方も有難い。金銭で解決するよりも、彼女が本当に望む願いの手助けになれるならば士気も上がる。

「"べえる"……成程、面紗か。謹んで拝命しよう。竜花の力と共に御身に邪悪など降り掛からぬ至高の"べえる"を約束する」

 とはいえ、神格を物質に変換する妙技が未熟な俺に出来るだろうか。
 些細な不安も、ラテリ殿の期待に満ちた顔を見れば忽ち吹き飛び決意に変わる。
 背中を預けられる相手は今の立場になって初めてだった。だからだろうか、ラテリ殿の力に必ずなろうと御霊に活力が湧いてきた。

 ❖ ❖ ❖

 画して愛刀の浄化が済むと、身体に纏わりついていた邪悪も共に祓われ神格が更に向上したのを自覚する。
 行く末を見届けてくれていたラテリ殿が目を見張り、そして刀に触れるともう一段階強くと提案をしてくれた。
 思えば神格による畏怖にも屈さず、初めからラテリ殿は真摯に俺の事情と向き合い道を示してくれる。
 俺がこう在りたいと願う善性を持ち得た彼女が眩しく、やはり彼女になら愛刀を預けられると再度確信した。

「相棒を頼む。ラテリ殿になら預けられる」

 そして、俺も彼女の信頼に応えたい。ラテリ殿が信じてくれた以上に力を使いたい。
 神格の物質化には成功した。竜花も力を貸してくれる。後はもう一つ。友人の花を宿すために一度折った、俺の神格が詰まった角。
 そうして出来上がった面紗を、一段と強さを増した刀の返却と共に渡せば、それは有難いことにラテリ殿に良く似合っていた。
 綻んだ笑顔で謝礼を述べてくれるラテリ殿に、もう一つ。竜花に俺の血液から直接神格の力を流せば、全ての竜花は咲き乱れた。
 俺が今まで見てきた仮初の花籠より、一段と美しい花畑。この美しい景色を囚われる媛たちにも見せてやりたい。

「此方こそ有難う。御身の助力で新たな力と覚悟を新たに固められた。
 共に尽力し互いの信頼がため助力し合う。御身とは素晴らしい縁を結べて嬉しい。
 御身と過ごしたこの地は楽しいことばかりだった。ラテリ殿の愛するリザンディアは、俺にとっての安寧となった」
「推し……畏れ多いな。だがそれも信仰の一つなのだろう。まだ未熟な神だが、信仰の力は神格に作用する。
 俺を推してくれて有難う。御身の期待に必ず応えよう。そして、俺の力もその"べえる"と共にラテリ殿と共に在る」


 ❖ ❖ ❖

 祠に向かうラテリ殿の背中を見送るしか出来ない。
 面紗を纏う彼女を目に留めた刹那、これからの業を図らずしも見てしまい、同様と困惑が如実に出てしまった。
 俺はまた見送るのか、いつも置いていかれる。そんな身勝手な憂いを、隠し切ることが出来なかった。
 慶事であるはずだ。彼女がこのリザンディアで取り組んできた功績の集大成だろう。
 激励の言葉に、同じような言葉を返すしか出来なかった。俺から褒められると嬉しいと言っていたラテリ殿に、もっと伝えたい言葉だってあった。
 神に至ったとてまだ未熟で、容易く欲に囚われ不完全なままだと思い知らされる。
 
 未熟な俺は足掻くしか出来ない。いくら神格が強くなってもきっと悩むし後悔し続ける。
 それでも、罪禍に喘ぎ奔走する矮小な俺を信じてくれた、全ての出会いに報いたいんだ。

「機は熟した。俺は足掻き続けよう。ラテリ殿、いつか御身の宿した希望を見届けるためにも」

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2023-01-15 05:47:40 +0000