マネジの詰問に対して、トレーナーはシチーを庇いながら答えた。
「でも彼女はまだ、『やめる』と言っていません。」
『評価を変える』という目標が消えて、走ることに意味がないと嘆いて、それでもなお、彼女はまだ諦めていない。
それは彼女自身の意志だ。なら、彼女は走り続けるしかない。
「彼女の口から聞くまで走らせます。」
腕を掴んでいる小さな手は震えていた。背中に押しかけた額から、熱を感じた。
視線を交えることなくとも分かった。シチーの瞳には、再び光が宿った。
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シチーとトレーナーのそういう関係性は本当に好き。末永くうまぴょいしろよ、この二人が!
完成させるのにとりくんでくれた懐鶴さんに感謝!
2022-07-17 07:54:05 +0000