パンノニアの大地

「敵戦車沈黙、撃破しました！」
「ワハハ、やはり我が軍は強い！このまま連中の首都もこいつで落としてやろう！」

パンノニア動乱による周辺諸国をも巻き込んだ混乱の火は、遂にアーキル本国の介入という展開を迎えた。
その先鋒を担うのは介入のために編成されたコムサック重戦車連隊であり、その圧倒的な性能差で果敢にも立ち向かうパンノニア軍を次々と蹴散らしていった。

「連隊長殿、住民の話によりますとこの先の橋はこのコムサックが何台も走行できるほど頑丈だそうです」
「おお、そうか。通信士、この情報を全車に共有させろ。パンノニアの逆賊どもを橋の奥まで追い詰めてやろう。全車前進！！！」

ーー後にある意味伝説的な戦いとなる“コムサック大橋の戦い“と呼ばれる戦闘がここに幕を開けた。