成立記念絵です!
素敵なご縁をありがとうございます!
今後ともまったり末永くよろしくお願いします~!
◆お借りしました◆
綿貫 雨さん【illust/98806432】
うちの【illust/98647134】
下記、随時更新します。。。
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魔法は私利私欲で使わないと決めていた。
私の魔法は誰かを助けるためにある...死の淵にたった人が苦しんで死んでいかないように...。
私は亡くなりそうな人の下を訪れて、蝶を見せるのだ。
ある日、一人の騎士様が戦いから帰り重症を追って死の淵にいた。私は幻影を騎士様に見せた。
どんな夢をみているのだろう...家族かな?妻の顔だろうか?それとも、友人?
私には無いもの...。
騎士様が安らかに息を引き取ったとのをみた後、背後に人が立っているのに気付いた。
別の騎士様だ。
見られた...魔女として殺される?
しかし、騎士様は私を殺さなかった。それどころか、どこか優しげな顔を私に向けたのだ。
「私はエリーヌ。あなたは?私の魔法を見て見逃すなんて変わった騎士様ね?」
「エーディルク、また来てくれたの?うふふ、嬉しいわ...一緒にお茶にしましょう」
「エーディルクのお話を聞かせて?私、あなたのこともっと知りたいの」
「今日はね、張り切って料理をたくさん作ってみたの!たくさん食べてくれると嬉しいわ。私、あなたの食べる顔大好きだもの」
私はたまにひっそりと会いに来てくれるエーディルクに心惹かれていった。
彼と飲むお茶はとても美味しくて、たわいもない話をするのがとても楽しかった。
エーディルクは魔女である私にも優しくしてくれる。
とてもいい人...。
でも私たちが結ばれることはない...立場が違いすぎる。
騎士様と魔女。
誰もが祝福なんてしてくれない...。
それならば、私はこのままの関係で構わない。
私の愛しい人の幸せを願って...。
「エーディルク...?」
私の心がどす黒いもので汚れていく。
街に薬草を売りに来たら、エーディルクが見知らぬ綺麗な女性と仲良さそうに歩いていた。
愛しい人の幸せを私は願えなかった。
なんて浅ましいんだろう?
エーディルクが見知らぬ女性と歩いているだけで、私は彼を呪ってしまった。
――彼の心臓を奪ったのだ――
それから直ぐに私は魔女狩りにあった。
王の命令により火刑に処される。
これでいい...私は愛しい人の心臓を奪ってしまったのだから。それ相応の報いだ。
でも心残りが唯一あるとするならば...、
エーディルクを一人残してしまうこと。
.:*・'ஐ'・*:.。..:*・'ஐ'・*:.。..:*・'ஐ'・*:.。..:*・'ஐ'・*:.。.
ああ、彼が幸せそうに笑ってる。
よかった。
幸せそうでよかった。
「いっぱい振り回してしまってごめんね」
「愛してくれてありがとう」
蝶は静かに羽ばたくのをやめた
2022-06-28 10:38:09 +0000