「待って、この写真を見てくれ
これは百瀬が部屋に飾っていたものだ」
叔母は一瞬ぎょっとしたが
いままでとは明らかに違う
達観したような、落ち着いた表情に戻っていく
そしてかすかに笑うと
ナイフを突き立てると思われた百瀬を振り払った
奈々「まずいわ、自暴自棄なんかじゃない
距離を取ったのは…」
叔母はなんと、自分に向けてナイフを構え
俺に向き直った
瞳「人に対してあんなことする以上
自分で自分のけじめくらいつけるわ
あんたを殺したら、自分もこうするつもりだったの
ごめんね、美沙 貴方には随分我慢させて
無理させたのね」
百瀬「おばさん、やめて」
瞳「ずっと嫌われているのかと思ったわ
でも…」
百瀬「私も、過去を振り返るのが怖かった
でも、そのたび彼が支えてくれたの
だから、私が叔母さんを支えるから!」
瞳「駄目よ、言ったでしょう、もう私は抜け殻だって
貴方とは違うの
最後に嬉しい報告が聞けて よかった」
やっぱり自殺する気なのか…
奈々「むぅ…」
奈々姉が右腕をさすっている 怪我がひどいのか…
この位置からだと つかみかかって止めるのは無理だ
もっとも、それを見越して距離を取ったんだろうが…
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暑いですね 皆様お体お気をつけて
北国育ちだと、高温でも頑張る方々が
超人に見えてしまいます
コメント、タグ付け、いいねいつもありがとう!
ファンアートもとっても嬉しいです
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2022-06-26 18:17:04 +0000