【魔女恋】比後田 悠治【永遠】

夜乃奏
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■企画『魔女と永遠、恋と執着』(R-15企画)【illust/97238892
に『永遠』2人目参加させて頂きます。
承認いただきました。ありがとう御座います。

「お前は俺に光を見せたと同時に、闇も連れてきたんだ…」
「昔はもっと立派な船を持っていたんだ…あ、いや此れも十分立派だが…もっと大きい船って意味だ。」

元貿易商兼船乗りの男性。現在は個人輸入業で生活をしている。
仕事柄マルチリンガルである為、時折通訳も担う。

昔は目が見えなくなる病を患っていたが、呪われる事で目が見えるようになった。
当時こそ奇跡だと感謝したが、やがて永遠の命を得てしまった事に絶望することとなった。
呪われた事実を知った今は、『姿を知らない魔女』へ愛憎の念を抱いている。

筋力がそこそこあり強面、一見粗雑そうではあるが、根がまじめなのと元商人である頃の習慣が抜けておらず、割としっかりした人間らしい生活を送っている。
しかし、その一方で、魔女を見つける為=人として死ぬ為に生活している現状に辟易している。

基本目利きだが、大昔の訓練により他器官も鋭い為、鼻も利く。
呪われる以前より釣りが趣味。
休日は自分の所持しているクルーザーで海に出る。
※3枚目は全身図です。

■比後田 悠治(ひごた ゆうじ)
※本名:ユージン・ピンコット(Eugene・Pincott)

永遠/男性/25歳(実年齢350歳位)/183cm
髪色:アッシュ系の黒/目の色:樺色/肌:小麦色
一人称:俺・私(取引相手)
二人称:お前・あなた
口調:親しい人には砕けるが、根がまじめなので他人には敬語。

▼運命の相手である魔女…奏 美夜子様illust/99041211
医者からは早死にすると言われ、徐々に悪くなる視力。今じゃ殆ど目なんて見えてない。
けれど、ちょっとした荷運び程度なら仕事を引き受けていた。
家族の足をひっぱらないように、筋力も鍛えていたから。得意先の届け物くらいこなせるだろう、と。

喧騒が遠い。指定されていた届け先が、村の外れだったのも災いし、すっかり迷ってしまっていた。
そこを救ってくれたのはとある少女だった。

話しかけたのは自分からだったけど、彼女はちゃんと道を教えてくれた。
突然で悪かったと思っている。人の気配に気付いてつい。
———切っ掛けはそんな些細な事だった。

彼女にあの時の礼と称して、会いに行った。
少しずつ心を開いてくれる様子が、彼女と話ができるのが楽しくて、近くに用事があれば彼女と過ごすようになった。
それからと言うもの、不思議と仕事が上手くいくことが多くなった。
本当は何度も似合いの手土産を見繕いたかった。けれど自分は彼女の姿を知らないから、いつも無難なものになってしまう。

「優しいルシア。
君の髪は何色だろう?君の目の色は?
きっとその心根に似合いの色なんだろう。」
その話をすると、決まって彼女は話題を変えたがる。
本当は意地悪だと思う。
彼女の噂話は耳にしていた。こんな様でも、うちは情報が飛び交う商家の家だ。
彼女も噂話を気にして、人前ではあまり俺に話しかけてはくれない。
けれど自分は知らないふりをして、今日も彼女に会いに行く。
彼女と過ごす時間は自分にとってかけがえのない時間だから。

「俺が商家の息子ではなく、ただの俺でいられるのは君の前でだけだ。
だから君もどうか俺の前ではただのルシアでいてくれないか?」
君は『俺の光』だよ———

その言葉を続けられずに飲み込んだ。
彼女を幸せにするには、この病が、枷が、重過ぎたから。
いつか連れ出してあげたい。君を悪く言う人がいない所へ。
しかし、己の目が見えていないのでは、それどころではない。
———【届けられなかった言葉】
◆◇◆◇◆

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◆素材拝借【illust/97423512

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2022-06-17 15:30:05 +0000