「シベリア文治さん」前編です。
前回の西伯利亜6から7ヶ月以上経ってしまいました。
完成まで随分とかかってしまいました。皆さま、お久しぶりです。
シベリア出兵のお話ですので、あまり気分の良いお話ではありません。
ですが!!、ここが西伯利亜シリーズのターニングポイントです。
ウチの文治さんの、三十路男の「恋」の始まりです。
「愛しい」から「恋しい」へ、後には「狂おしいまでの恋」へと変化していきます。
文姫ラブストーリーはハッピーエンドが担保されています、ご安心を。
『渇望』
出征前に交わされた数々の「約束」の回収がスタート。
西伯利亜3illust/86105955で「自分の顔を眺める趣味はない」
と言っていた彼が「見られたくない」と思った瞬間です。
万葉集の防人の歌、大舎人部千文の対句を使用。
「つくはねの」に出てくる小百合は日本古来の「姫小百合」。
「あられふり」の鹿島の神は武御雷神、鹿島神宮の御祭神です。
シベリア戦役を含む第一次世界大戦従軍者に大正9年に送られる戦捷記章の意匠はこの神様です。
面白い偶然がいろいろ重なりました。
ちなみに「さゆる」は「さゆり」の上代東国方言だそうです。
ヒメサユリ、野に咲くピンク色の小ぶりな可愛い百合です。
『君は彼らが敬礼する指揮官たり得るのか』
『渇望』に至るまでの土屋大隊ダイジェスト版。
タイトルの原作第17話のあのセリフをテーマにして描きました。
土屋大隊のお話の詳細は考えてはありますが、まだまだ未検証の部分が多いのと
作画的にもいろいろボロが出るのでダイジェスト版で(苦笑)。
・・・軍装地獄でした。
※『渇望』よりこちらを先に描いたので軍服の描き方に一部誤りがあります。
この場でお詫び申し上げます。
『シベリア出兵豆知識』
わかりずらい部分を自分なりにまとめてみました。
巻末の参考資料のリストは自分がシベリア出兵を調べるにあたって何を見ればいいか分からず
非常に苦労したので、「こんな史料がありますよ」的な。
次回は姫子さん編2作です。
あまり間が開かないよう頑張ります。
2022-06-15 17:30:37 +0000