『蜜の雫』は零れ落ちる。
「役目の時間」を破って零れ落ちる。
それはゆったりとした安らぎと、
深く、甘く、豊かな充足感から
抽出される一滴の『飴色の安息』であり、
枯れ地にどこまでも瑞々しく
広がっていくだろう。
『金装飾の薄羽』は飛廻る。
「休息の時間」を窮屈に飛廻る。
それは膨らむ想像を孕み、
組み立てられたロジックを備える、
繊細で柔軟な『黄金の創造性』である。
忙しないそれは、やがて
かつて「休息の時間」だった
時間を破ることを拒み、
「今」を壊されぬよう、
「時」を壊そうと暴れまわるだろう。
2022-06-06 22:30:00 +0000