【6/12Webオンリー我らがボスに祝福を!2nd】

深青カフ
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『SCENTS』
Pixivに投稿していたシリーズを1冊にまとめたものです。香りをテーマに様々なブラッドリーと晶♀の恋模様を描いた短編集です。小説です。
Leather(正装)、Citrus(浮上)、Rosemary(追憶)、Laurel(勝利)、Sandalwood(禁忌、R18)のほか、
Sandalwood(残香)を書き下ろし、収録しました。
A6文庫本サイズ(128ページ)、頒布価格は800円です。
6/12のイベント当日にBOOTHにて通販予定です。よろしくお願いいたします。
※BOOTHリンクこちら→https://cuffblessu1213.booth.pm/
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(「Sandalwood 残香」の一部抜粋です。※全年齢)

「泊まるか?」
「……一緒にいたいですが、ファウストやネロに心配をかけたくないので、帰ります」
「ああ、そうだな」

 ブラッドリーはしばらく腕の中にいる晶の瞳を見つめながらその長い髪を弄んでいたが、帰る支度するかと呟いて先にベッドから降りると、まず脱ぎ捨ててあった自分の下着とスラックスを履いた。
綺麗に筋肉がのった背中にうっすらとまだ新しい赤い傷跡が走っているが、当の本人は気に留めることもなく、上裸のままソファのあたりに脱ぎ散らかした晶の服や下着をひとつひとつ拾い集めて、まだベッドでコンフォーターに包まっている晶に運んでやる。
「ありがとうございます」
 自分のブラやショーツを見ると、自分が生まれたままの姿でブラッドリーの目の前にいるという事実を強く意識してしまう。
晶はブラッドリーに背を向けると彼から見えないようにこそこそと下着や服を身に付け始めた。
「おい、なんだよいまさら。全部見せたじゃねえか」
 その姿が気に食わなかったのか、ブラッドリーがやや不機嫌な声色で晶を咎める。
振り向くことはしなかったが、衣擦れの音がすることでブラッドリーも着々と身支度を整えていることが分かる。
晶は隠すところを隠しながら努めて冷静に、パンツに足を通し、ベルトを締め、靴に足を入れる。今までこの部屋でブラッドリーとしたことを思い出すと正気でいられないし、まともに彼の顔を見れる気がしない。

「そういえば……なんで最初断られてしまったのでしょうか」
 ブラッドリーの注意をそらすために晶が質問を投げると、一瞬顔をしかめた彼がすぐに不敵な笑みを浮かべながら切り返してくる。
「……あ? そりゃ、俺らがいかにもそういうことしそうに見えたんだろ」
「そういう……?」
 晶はブラジャーを着けようと自分の上半身を見て体の異変に気づく。
鎖骨の下や胸の周り、みぞおち、へそ、腰などに無数の紅いうっ血の華がいくつも咲いている。

【サンプル終わり】

#oshinagaki#ブラ晶♀#まほやく男女CP#Promise of Wizaard#Promise of Wizard

2022-06-04 07:37:40 +0000