𝐎𝐂 ₂₀₂₂₀₅

chansomu

❝ 哀しき少女たちのワルツ ❞
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❚𝐍𝐚𝐦𝐞 : 乙藤麗 / オトフジ ウララ
❚𝐀𝐠𝐞 : 17
❚𝐒𝐞𝐱 : ♀
❚𝐇𝐞𝐢𝐠𝐡𝐭 : 162cm
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❚𝐕𝐨𝐢𝐜𝐞𝟏「これでずっと一緒よ、ずっと……大好き……。」
❚𝐕𝐨𝐢𝐜𝐞𝟐「ごめんなざいっ……ごめんなさいっ……お母さんっ……。」
❚𝐕𝐨𝐢𝐜𝐞𝟑「洗脳だなんて、そんな。母のことを悪く言うのはやめてください。私は、私がやりたいからヴァイオリンを弾いているんです。」
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❚𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 & 𝐏𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞
↳クラシックに強い憧れを抱き音楽家を目指すも夢破れた母は、娘達を一流の音楽家に育てるべく3歳の頃からヴァイオリンを習わせ、音楽家にならないならば生きなくていいと教育し続けた。
↳深々と雪が降り積もる秋田の地で生まれ、決して裕福とは言えない母子家庭でまるで虐待とも言えるほどのスパルタ教育を受けて二人の姉と共に育つ。四つ年上の長女はチェリスト、二つ年上の次女はピアニスト。母親の指導のもと、学校以外の時間は練習に費やし、早朝から深夜まで練習漬けの日々を送った。そのため、友達と放課後遊んだり、休日にどこか出掛けたりすることも出来ず、流行りのテレビや漫画に疎いということもあって周囲の話についていけず、やや孤立気味だったのだが……そんな中で奇跡的に出来た友達がいた。
後に、只一人の親友とも呼べる存在ともなったその女子の名前は【調月 蛍(ツカツキ ホタル)】。彼女もまた音楽家として厳しく育てられ、幼いながらもピアニストとして数々のコンクールに出場するなど、同じように慌ただしい生活を送っているのだという。そうして、お互いの境遇を打ち明けるうちに、親が厳格である共通点もあり、二人の小さな音楽家は意気投合するのだった。
やがて12歳の頃、互いに進学先の中学校が違うことから、卒業式に「貴女が一番の友達。離れててもずっと親友でいようね」とブローチを餞別として交換し、二人は涙ながらに別々の道へと進んだ。
↳乙藤麗は、艶めく江戸紫色の瞳に、ウェーブがかった青鈍色の長い髪をリボンで束ねている。
17歳となった現在、彼女は善知鳥女子高等学校の音楽科に通う。県内外のコンクールで入賞するなど多くの成果を収めながら、いつの間にやら【美人女子高生ヴァイオリニスト】として巷で噂になり、TVや雑誌、延いてはSNSで取り上げられることが増えた。芸術に秀で、美しい容姿と儚げな印象に周囲は放っておかず、孤立気味だった小中学時代とはがらりと変わって、あっという間に憧れの的となった。男子生徒から告白を受けることもあったが、晴れて恋人の座を勝ち得た者はいないのだという。それもそのはず、当人にとって色恋沙汰は思考の外にあり、頭の中は常にコンクールのことでいっぱいなのだ。なぜなら、学年が上がる毎に母親の指導は一層苛烈を極め、一家の生活をコンクールの賞金に頼るという有り様になっていた。彼女は常に母親の重圧に耐えながら、それを表に見せることもなく日々レッスンに明け暮れた。
いつ限界に達してもおかしくない彼女の心を癒し支えてくれるのは、小学校の卒業式に親友の蛍と交わしたブローチ、そして卒業後に文通をした手紙だった。心が折れてしまいそうなときはブローチをそっと握り締め、手紙を何度も繰り返し読むことで精神を保っていた……。
↳「私のことを助けてくれるのは、家族でも先生でもない、蛍だけ……」いつしかそう思うようになった彼女は、蛍に対して愛情を超えて依存とも言える強烈な感情を覚え、母親に秘密で衝動の侭にドール人形を購入した。蛍に似た栗色の髪にヘッドドレスを施し、可愛らしいドレスで飾り立て、静かな自室で仮初の親友の頬を撫で、密かに愛でることを至福の時間としているという。
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❚𝐀𝐭𝐭𝐞𝐧𝐭𝐢𝐨𝐧
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Illustration and design by chansomu ✍︎

#☾˖ˢᵒᵐ˖°#OC

2022-05-31 12:35:54 +0000