◇ 企画元 マイフェアヴィラン【illust/96024860】
◆ ジルベルト(Gilberto)
男/27歳/178cm
深い森で魔物の研究をしている男。
その研究の副産物として薬を作っており、近隣の町では「森の研究者が時折卸す薬は少し変わっているが良く効く」と評判。
先祖にそれらしい種族がおり日光に少し弱い。
そのため日中に森の外を出歩くときは色付きレンズのメガネが手離せない。
ヴィランと呼ばれる者達に対して、良くも悪くも淡々としており、彼らが起こす悪事をそうした“事象”として見ている。
だが此度ヴィランの身に起きたこと、その魔法のことを耳にすれば、彼の探究心に火をつけることになるだろう。
「それで?実際に魔術をかけられたという自覚はどれほどなんだ?
見たところは至って健康そうに見えるが…身体活動に影響は?心理的に変化を感じたことは?
眠りに落ちるリミッターとは、例えば脳に干渉するものなのだろうか?それとも呪術が強制的に働くものなのか?」
「そうそう、その原因たる悪事を働く上で魔術による影響で精神的負荷やデバフを感じることは?」
「やあ、実に興味深い…もっと話を、え?何?頼むから話を聞いてくれ?ふ、あっはは!面白いことを言うなぁ!」
「いやいや、ごめん。君の被害者も今の君と同じことを言ったのだろうと思うと無性におかしくてね!」
◇ - ◇ - ◇
「君、人間に興味があるのなら、"終"わった物よりも今生きている人間に尋ねればいいじゃないか」
「ああそうだ!良いことを思いついたぞ。僕が君の話し相手になってあげよう
僕はこの沼地に通い調査を進める。君は僕と語らって人間への見識を深める。
そうした交流の傍ら、僕は君にかかった魔法の経過を観察出来る」
「互いに良いことだらけ。ウィンウィンってやつだ。そうだろ?」
◇ 素敵なご縁を頂きました
ニュートさん【illust/98723751】
(※キャプションは後程編集します)
---
・
かつて賢者とその弟子が治めたという研究。
その研究の成功は偶然であった。
だが、賢者はそれだけでは足りなかった。
欲に溺れた。次は富を欲した。そして財を。その次は力を。
やがて賢者は"ヴィラン"に堕ちた。
ヴィランは姿を消し、そこには"ヴィランに置いて行かれた弟子"のみが残った。
……思えば、彼が人目を顧みず研究に没頭するようになったのはその頃からだったかもしれない。
・
2022-05-23 13:59:58 +0000