いつも通り余裕ぶって、誘導してやったら向こうが痺れを切らして強引に押し倒された。「──やっとその気になってくれた」神聖な衣装を身に纏ったまま、そう悪戯ぽく囁く。降り注ぐ荒い呼吸音、突き刺すような眼差し。余裕のないあなたに見られて、恥ずかしくて。思わず身体を縮こまらせてしまう。「いーよ、きて…」とろとろの瞳で見つめ返して、舌っ足らずな言葉を紡ぐ。「あなたのソロを、わたしにきかせて?」
2022-05-14 14:25:18 +0000