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みらくる☆
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-病院前-

親父の初見舞いから1週間ほど経った日のこと
百瀬はメイド服に着替える時間もなく
家に着くなり親父の世話の準備にかかる
俺はもっぱら荷物持ちだったが
病院は自宅から結構遠いので、存在意義は十分にあった

そんな何度目かのお見舞い帰りの
ちょうど病院を出たところだった

?「あら」
一人の女性が、百瀬を見て驚いた
?「美沙…」
百瀬「瞳…おばさん」

瞳「奇遇だわね 確か家って大分遠かったと思うけど
それにしても 学校、行ってたのね
てっきりやめたものだと思ってたわ」

制服を見て冷たそうな視線を浴びせる
百瀬「今のお家で、面倒見てもらっているから」
瞳「そうなの?てっきり独立でもしてるのかと思ってたわ
見たわよ、あの水着」
百瀬「…」

瞳「彼氏までいるのね」
俺を見て呟いた
「違います、俺は、百瀬を預かった家の子供で」
その瞬間、彼女の表情がひどく曇った
それでも視線は百瀬から逸らさない

瞳「へぇ、向こうさん
あんたの父親と同い年って聞いてたけど
子供いたの」

この人が、百瀬が火災に遭った際、突き放した
親族なのだろうか

瞳「考えたじゃない 迎え入れた娘を裸同然にして
お金稼がせるなんて、なかなかのやり口だわ」

百瀬「あれは私がやるって言ったの、彼らはむしろ止め…」
瞳「姉さん、あんたのあんなカッコ見たら泣くわよ!」
反論を抑えるかのようにおばさんと呼ばれた人は遮った

せっかくの親族との偶然の出会いが、最悪なムードになっている

なんとか場を和ませようと 俺は口を開いた

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ここにきて新キャラ!

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2022-03-25 19:21:13 +0000