✿いつか魔法を解きにきて【illust/95849633】
こちらの素敵な企画に二人目失礼いたします。 ※主催様承認いただきました!
「わたし、人間が好き。でも……きっと一緒にいたら不幸にしてしまうのね」
✿ニウ(Niu)
500歳以上 / 161cm / 大樹の木漏れ日から生まれた魔法使い
お日様の光と綺麗な水があれば生きられる。
一人称:わたし 二人称:きみ、あなた、呼び捨て等
✿素敵なご縁を頂きました!(3/26)
幸せになって欲しい人 ベルンさん【illust/96893483】(ベルン)
あなたの幸せはなんだろう。
それがずっと分からなかった。
でも、わたしがあなたの幸せを壊してしまった。
身勝手な理由。
だから、あなたの幸せには、わたしはいない。
いてはいけない、それだけは知っていた。
なのに、やっと会えた“あなた”は、それを許してくれなかった。
*
わたしは樹だ。大きな一本の樹の木漏れ日から生まれたのがわたしという魔法使い。人間たちに大切にされてきたから、わたしは人間が大好き。
それまでは樹と人間という関係性であって、良い距離感でいたからこそなんの問題もなく大好きでいられたんだと思う。
そう、それを間違えてしまったからいけなかった。
わたしがただ一人を特別に思ったりしなければ、あんなことには……。
だからもう間違えない。
あなたが生まれ変わったら、かけてしまった魔法を解いて、そして、もう二度と会わないでひっそりとあなたの幸せを願う……そうするつもりだったのに。
「魔法を解かないとダメったらダメなの~!お願いだから魔法を解かせてよ~!」
何故かあなたは頑なに魔法を解かせてはくれなかった。
説明すればするほどに、あなたは――ベルンは、すぐに死ぬわけでもないとか、これまでの自分の体質に納得がいったとか何かよくわからないことを言う。
普通はそういうのって嫌なんじゃないの?
ねぇ、これまでたくさん困ったんじゃないの?
わたしがかけた魔法は、そういうものでしょう?
それは『身体が少しずつ樹になっていく魔法』
いずれ人間が人間でいられなくなる魔法。お日様の光と綺麗な水がないと生きられなくなって、いずれは地面に根を張り一本の樹になってしまう。人間としての最期すら奪う、恐ろしい魔法なのよ。
――わたしとおんなじになればずっと一緒に居られるのに!
そんなことを一瞬でも考えてしまった。好きな人が出来たと嬉しそうに言うあなたに、そんな、恐ろしいことを。
あのね、あなたは、――あの子はね。わたしのせいで人間としての最期を迎えられなかったのよ。あなただった樹は、わたしのすぐ傍に今もあるの。
人間は死んでしまったら色んな人に見送られるんでしょう?
土に埋めたり焼いたりしてから、生きた証にお墓というものを作るのでしょう?
そして誰かが時々会いに来てくれるのでしょう?
そんな人間として当たり前にあっていい生と死をわたしが奪ったのよ。
「ねぇお願い、あなたにもそうなって欲しくないの。人間は人間としてちゃんと死ぬべきなのよ」
人間は儚い、けれど強い生き物だと思う。短い時間の中で色んなものを作っていく。わたしのできないこと、知らないことを学び、成長していく。人間の一生はわたしからみたらすごく短いけれど、とても美しくて素晴らしいと思う。
あなたも、その営みの中で生きて、そして死ぬべきなのよ。
……わたしとあなたは、違うのだから。
――【novel/17359734】(最終更新22/04/28)
✿申請について
相性次第でほのぼのから殺伐まで可能です。
こちらからはお相手様へ特別な感情(恋愛、友愛、師弟愛等なんでも大丈夫です)を抱いておりますことをご了承頂ければと思います。
その上で恋愛関係への発展や別離の選択など問わず、二人らしい関係性になれれば幸いです。
魔法をかけてしまった経緯や魔法の内容など詳細は決めておりませんので、
相談の上決めていければ嬉しく思います。
現状魔法をかけたことを大変後悔しており解く気満々ですが、
関係性によっては解かない選択もありだと思っております。
また、企画終了後もまったり末永くお付き合い頂ければ大変幸いです。
有難くもメッセージを頂けましたら、即日~二日でご返信致します。
もしそれ以上経ってもなんの反応もなければ御手数ですが再送ください。
✿交流について
基本的に外部ツールでの落書きと語りがメインになります。
お相手様へ同じものを強要する意図はございませんが、語りや描かれたりするのがお嫌いでない方だと嬉しいです。
お互い気楽にマイペースにお付き合い頂ければ幸いです。
絵を描くペースに非常にムラがあるため交流可タグはつけておりませんが、拙宅のキャラについてはお気軽に既知設定やモブなどでご使用頂ければと思います。
✿その他何か不備等ございましたらお手数ですがご一報ください。
2022-03-11 14:53:18 +0000